(※裏含みます)




「シ、シズちゃん?ちょっと待って、それ、何に使うつもり?」

臨也の声が、少し震えている。視線は俺が握っている一本の箸に向けられていた。

「何って……ナニに使うんだろ」

「そんなお決まりの返事いらないから!ねえ、シズちゃん。俺、痛いのは嫌なんだけど」

どうやら臨也はこれから自分がされることが予想出来ているらしい。

「痛ぇのは始めだけだろ。後から飛ぶ位気持ちよくなる」

「じゃあシズちゃんがやればいいじゃん!」

「手前が泣いてる顔が見たいんだよ。こんなぬるぬるしてんだから平気だろ。一応ローションも垂らしておくか」

先走りで湿った臨也の自身を握り、用意しておいたローションをぶっかける。媚薬効果もあるらしいから、少しは痛みも和らぐはずだ。
尿道に箸の先端を宛がい、そのまま少しずつ挿入をしていく。中を傷付けないようにゆっくりと。

「やっ、やだ、やぁあ……ひ、ああっ!痛い!痛いからぁっ!」

いくらローションで湿っていても、ゆっくり挿入しても、痛いものは痛いってことか。臨也の頬が生理的な涙で濡れた。罪悪感がないと言えば嘘になる。でも止める訳にはいかねぇ。臨也に嫌われるより飽きられることの方が、怖い。

「臨也、落ち着け。乱暴はしねぇ。誓う。だから少し我慢しろ……」

「……ば、かっ、シズちゃんのばか!何でこんなもの入れたんだよ……!」

「後で教えっから」

痛さに耐えながら文句を言う臨也を黙らせようと、臨也の股の間に顔を埋めて自身の根元から先端に向けて舌を這わせる。

「ぁ…っん、も、好きにしろよ!ばか……っ!」

「さっきからバカバカうるせーよ。大人しくしてろ」

「……っ、あっ、シズちゃんの息、かかって、くすぐった……!」

「敏感過ぎんだろ。ガチガチにおっ勃てて。痛ぇって言っておきながら萎えてねぇのかよ」

「媚薬の、せいでしょ……!」

「何だ、知ってたのかよ。薬効いてんなら、そろそろいいよなぁ?」

臨也の自身を軽く扱きつつ、再び箸に手をかけた。ずずず、と箸が臨也の敏感な粘膜の中を擦っていく。

「ぁああぁあっ!!!あっ、まっ、これ以上はだめ!だめぇ……っ!」

「太いところは流石に入らねぇか」

悪戯に箸を動かすと、臨也は白い喉を晒しながら背を反らし足をガクガクと震わせた。

「ひっ、ぅ、ひゃう、ぁあああ…っ…!!!動かさない、で、やだ、やだぁっ!」

「何がやなんだよ?痛いか?」

「ヘンだからぁっ!痛いのに、むずむずするのぉ……!」

媚薬入りのローションのおかげか、それとも臨也の素質か。
臨也は徐々に快感を拾い始めていた。

「気持ちよくなってきたんだろ?むずむずすんなら目一杯掻いてやるよ……」

「あっ、ひぁああ!ナカ、擦れて……っ、ふぁああっ!ダメ、あっ、なんで、気持ちいい…!!」

ぐち、ぐぢゅん、と派手な音を立てながら箸を抜き差しする。臨也は開いた口から絶えず喘ぎ声を出し、口端からは唾液が、つう、と垂れていた。
箸の滑り止め部分を擦り付けるようにぐりぐりと動かし、尿道を拓いていく。隙間からこぽりこぽりと溢れる精液とローションが混じった液がいやらしい。

「シズちゃ、ん、もっと、ぐりぐりして……っ、気持ちいいのぉ…!」

「……、手前、可愛過ぎんだよ……覚悟しろ」

思わずぺろりと舌なめずりをして、臨也の自身に刺さっている箸を思いきり動かした。

「!っぁあああ゛ぁああ!!!」

一際大きな声を上げ、身体を痙攣させる臨也。自身もびくんびくんと脈打っている。

「出さないでイったのか?」

「う、そ……!」

「嘘じゃねぇよ。派手にイきやがって……たまんねぇ。オラ、まだイけんだろ!」

バイブのように小刻みに浅いところも深いところも擦ってやると、臨也は再び身体を硬直させた。

「い、ひゃあぁっ!!イっ、あっ、イく、イく、イくぅううう!!!」

ずるっ、と箸を一気に引き抜くと、だらだらと精子が溢れてソファに染みを作った。
そしてそれを追うように直ぐに新しい染み。
ぱたたたた、と止まらない水音と鼻をつくアンモニア臭に俺は口角を上げた。

「臨也くんはその歳になってお漏らしすんのか?」

「やっ、あ……止まらな……っ、やだ、見ないで、シズちゃ、シズちゃ、ん……、」

漸く放尿が止まると、臨也は糸が切れたマリオネットのようにガクンっと意識を失ってしまった。

「やっぱ無理させたか……」





臨也の身体を清め、汚してしまったソファの片付けを済ませて臨也を寝室に運ぼうとその身体を抱き上げた。
腕の中で身動く臨也。

「ん……」

「悪い、起こしちまったか?」

「大丈夫……、それより、理由は何なの?本当に痛かったんだからね!」

臨也の言う理由とは、言うまでもない。今日のセックスのことだ。
あんなことをしてしまった後じゃ理由を言わない訳にはいかない。
俺は臨也を抱き締めたまま思っていたことを話した。

「負担かけちまうことは分かってた。でも、マンネリを防ぐにはいつもと違うことするしかねぇと思って……。手前が俺から離れねえようにする為に必死なんだよ、俺は……」

臨也は一瞬きょとん、としていたが、次の瞬間にはクスクスと笑っていた。
そして俺の首に抱き着いて、臨也は言う。

「馬鹿なシズちゃん。ほんっと、馬鹿。シズちゃんがそんなことしなくても、俺は離れないよ。マンネリ感じたっていいじゃん、熟年夫婦みたいでさ。だから変なこと考えなくていいの。シズちゃんは俺のことを黙って愛してればいいんだよ」

「臨也……、」

「シズちゃん、だぁいすき」

「っ、俺も、好きだ……」


どうやら俺は要らない心配をしていたらしい。
とりあえず今からもう一度臨也を目一杯愛してやろうと思う。




















20100517
最初に謝ります。放尿とかリクエストにないもの付け足してすみませんでしたあああ!そしてエロくない……orzでも書いていてとても楽しかったです!黒崎さん、素敵なリクエストありがとうございました^///^

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