(※裏要素含みます)






いつものように、コンビニでプリンを買うついでに立ち読みした雑誌。そこで、『マンネリ』という言葉が目に入った。

「マンネリ、か……」

俺は別にマンネリなんか感じてねぇけど、あっちはどう思ってんだろうな。

頭の中で臨也の姿を思い浮かべながら、俺は『マンネリ』について真剣に考えた。
本人に聞くのが一番なんだろうけど、何となくそれは躊躇われた。
きっと俺は怖いんだと思う。
マンネリ化が進んで、俺に飽きた臨也が離れていくのが。





今日は臨也の家に泊まることになっていた。
テーブルの上には空になった皿が二人分置かれている。食事を済ませ、ダラダラとソファの上で過ごす。片付ける間も惜しいくらいに臨也が愛しくて、二人きりで居る時は片時も離れたくねぇ。
俺の膝上に乗っている臨也を抱き締め、胸元に額を擦り付ける。

「シズちゃん?どうしたの?」

「何でもねぇ」

「そう?」

変なシズちゃん、とクスリと笑う気配。そして優しく俺の髪を撫でてくれる。

「臨也……」

「なーに?」

「……好きだ、臨也、好きだ……」

「俺も、シズちゃんが大好き」

顔を上げて、臨也と視線を合わせる。臨也は綺麗に笑っていた。余裕のある笑みでも、人を小馬鹿にするような笑みでもない。髪の間から見える耳がほんのりと赤くなっている。
高鳴る心臓。臨也の声と笑顔だけで下半身もズンと重くなった。

「あれ、シズちゃーん?何か当たってるんですけど?ムラムラしちゃった?」

「……手前が可愛いのがいけねぇ」

臨也をソファの上に押し倒し、服の中に手を忍ばせる。
ぴくり、と臨也の身体が震えた。腰の辺りを撫でると甘い吐息が臨也の唇から漏れる。
ムラムラしてたのは手前も同じじゃねぇか。
がっついてるのが自分だけじゃないんだと分かると少しホッとした。

手探りで胸の突起に触れると、既にソコはぷっくりと腫れている。

「ん……っ、ねえ、シズちゃん、俺、変なんだ、最近シズちゃんに触られると直ぐ感じちゃって……。今も、乳首たっちゃったし……責任、取ってよ」

涙目でそんなこと言われたら、たまんなくなる。

「ああ、取ってやる、責任取ってやるぞ……」

既に前は痛い程張り詰めていて、もう我慢の限界だった。

「え、ちょ、シズちゃん……何それ!そのズボン!あり得ないんですけど、その盛り上がり方!」

臨也が俺の下半身を見て目を見開くが、そんなのお構い無しだ。

「あー、うるせぇ、手前が可愛いのがいけねえってさっきから言ってんだろ」

「ほんと、シズちゃんって中学生みたいだよね。すーぐ盛ってバッキバキに勃起しちゃって。まだまだ若いってことかもねえ」

「少し黙ってろ」

「ぅ、あ…っ」

きゅ、と乳首をつねると、臨也の口から小さな悲鳴が漏れた。
そのまま突起を捏ねくり回し、カリカリと先端を引っ掻いてやる。小さいけれどしっかり立ち上がっているその小さな突起に唇を寄せると、臨也は俺の髪をくしゃりと掴んだ。
抵抗、ではない。
むしろ、早く食べて、とでも言っているような。

果実のようなそれに吸い付き、舌で突っつき刺激を与えてやる。気が済むまできゅうきゅうと吸った後に唇を離すと、ちゅぽん、と間抜けな音がした。俺の唾液でテラテラと光るそこを、今度はぐりぐりと摘まむ。

「シズちゃ……、も、そこはいいよ……っ」

「こんな尖らせておいて放置でいいのかよ?」

「だっ、て、……このまま弄られたらイっちゃいそう……」

「イって見せろよ」

片方の突起を引っ張り、もう片方は口に含んで甘噛み。

「あっ、ぁん…っ!やだ、噛むなぁ……!乳首、取れちゃうってば…!」

「とれねーよ」

「噛んだまま喋るなぁ…!シズちゃんのばかっ、ん、ひぃっあ…!あぁああっ!」

歯が乳首に擦れてたまらなく感じたらしい臨也は、身体を痙攣させて自身からは先走りをダラダラと漏らしていた。もしかしたら軽くイったのかもしれない。
放心状態になっている臨也に、大丈夫か、と耳元で問い掛けると、キッと睨まれた。涙目で睨まれても、な。

「……シズちゃんの変態!いつもはこんなしつこく乳首弄らないくせに!」

確かに、乳首だけを集中的に責めたのは初めてだった。
でも、仕方ねぇだろ。
マンネリ化を防ぐにはいつもと違うことをするしかねぇんだよ。

「ンな口叩いてる割には気持ち良さそうだったよなあ?臨也くんよぉ」

「……っ!うるさい!」

「ちゃんとこっちも触ってやっから安心しろ」

未だ勃ち上がっていた臨也のペニスをぎゅ、と握り軽く扱く。先走りを塗り込めるように愛撫すると、ぬちゃり、と粘着質な水音が響いた。それが羞恥を煽るのか、臨也は頬を染めながら嫌々と首を振った。

「あっ、や…!シズちゃん、シズちゃん…!」

こぽりこぽりと絶えず溢れてくる先走り。ちょっとでも強い刺激をやったら今にも射精してしまいそうだ。

いつもなら、ここで一度イかせてやってただろうな。
でもそれはもう飽きただろう?
マンネリ、だなんて思わせたくない。


「シズちゃん……?」

手の動きが止まっていたらしい。
臨也が不安げに俺の名を呼んだ。

「今日は、ちょっと違うことしてみようぜ」

俺はテーブルの上に置きっぱなしだった箸に手を伸ばし、にやりと笑みを浮かべた。


















20100516
長くなりそうなのでまさかの前後編です><すみませんんんん!乳首しか弄ってないとかほんとすみませんとしか言い様がないorz



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