※裏あり






部屋に響く艶やかな声。
シーツに散らばる綺麗な髪。
俺の腕を掴む細い指も、白い肌も、ふっくらとした唇も、どれもが俺を煽る。
理性なんてとうに放り投げた。今は目の前の臨也のことしか考えられない。

「ん、ぁ…ッ、シズちゃ、しつこい、よ……!」

そう言って、臨也は俺を睨み付けた。いや、本人は睨み付けているつもりなんだろうが、俺からすればその涙の膜で潤んだ紅い瞳で見つめられても、更に自身が疼くだけだ。

「でも手前のここはちゃんと俺の指をくわえてるぜ?」

ぐり、と中に入れていた中指を回すと、臨也はびくんっと大きく跳ねた。
そこは少し動かしただけでぐちゅりと卑猥な水音を奏で、すっかり蕩けている。
もう何時間もこうして指で弄る行為だけを繰り返している。臨也の自身は天を向き、先走りをダラダラと漏らしているが、未だに一回も達していない。俺がそれを許していないからだ。決定的な刺激は与えず、わざと臨也の感じる部分を外して指を動かす。
まるで底無しのような快感に、臨也も溺れていた。

「なあ、そろそろイきてぇよなあ?臨也くんよぉ……」

「分かってんなら、焦らすなよ、シズちゃんのばか……ッ!」

「ああ?今手前が言うべき台詞はそうじゃねぇだろうが」

可愛くない言葉を吐いた臨也にお仕置きとばかりに乳首を指で弾く。ピンク色に尖ったそこは、臨也にとって性感帯の一つであった。

「あっ、あ…、やだ、乳首……だめ!」

嫌々と首を振る臨也にお構い無しに、俺は乳首を親指と人差し指で挟んでぐりぐりと捏ね回す。

「はっ、手前の乳首、女みてぇ」

「……な、に言ってんの、シズちゃん、俺以外の乳首、…ぁっ、見たことない、じゃんか……ッ」

この期に及んで減らず口を叩く臨也。うっすらと笑みさえ浮かべるその表情は、まるで誘っているかのようにも見えた。
俺も口角がつり上がる。
上等だ。

がりっ、と乳首に噛み付く。臨也の口から「ひっ」という小さな悲鳴が聞こえた。
吸って、噛んで、舌で押し潰して。また噛んで。

「やだ、や……っ、シズちゃん、痛い!痛いって、乳首、取れちゃうからぁ……!離して、シズちゃ…っ」

強く噛み過ぎたせいで、臨也の乳首は血が滲み、可哀想な程真っ赤に染まった。
同じように真っ赤に腫らした瞳から涙が零れるのを確認し、俺は漸くそこから口を離した。何と無く、口の中が鉄臭い。臨也の乳首から滲んだ血の味だろう。

すん、と鼻を啜る音に気付き、臨也に目を向ける。臨也は呼吸を乱しながら啜り泣いていた。

「泣くなよ、臨也。何で泣いてんだよ?痛いのがイイんじゃねぇのか?なあ?だから馬鹿だの何だの言って俺を怒らせてんだろ?酷くされんのがイイんだろ?」

「……っ、ちが、」

「じゃあ、コレは何だよ?こんなおっ勃てやがって」

コレ、と臨也のペニスを強く握る。

「んあぁっ!!」

途端に声を上げる臨也に、俺はぺろりと舌なめずり。
根元を握ったまま先端を爪で引っ掻くと、臨也の身体が小さく痙攣した。とろりと先走りが竿を伝う。尿道もはくはくと口を開き、いやらしい。

「イきてぇか?」

耳元で囁くと、臨也は何度も大きく頷いた。どうやらすっかり快感に堕ちたらしい。その瞳に理性はなく、代わりに欲に満ちている。

「シズちゃん……、イきたい…っ、お願い、シズちゃんの、いれて、早く……、早くぅ……!」

臨也は自ら四つん這いになり、腰を揺らして俺を誘う。
そんなことをされて、我慢出来る男がいるだろうか。
俺も性急にペニスを取り出し、臨也のそこに宛がう。期待しているのか、既にきゅう、と力が入っているのが分かる。

「挿れるぞ」

言い終わる前に勢いよくペニスを臨也の中に埋め込んだ。

「――――っ!あ、ぁあああっ!あっ、あああっ!やっ、なんで、シズちゃん…!離して、…離してぇ…っ!」

「離したら勝手にイくだろうが……!」

臨也の身体を抱き込み律動をしながら、臨也の自身を強く握る。挿入した時に一際大きく脈打ったから、もしかしたら臨也は空イキしたかもしれない。

「あぅっ、あぁんッ!ソコ、だめ、イく…!!イきたいぃ…っ!」

「まだイかせねぇよ。俺が満足するまで付き合って貰うからな」

「ふ、あっ、ぁぁあ…、しんじゃう……っ、シズちゃ、助けて、も、ゆるしてぇ……!」

カリを前立腺に引っ掻け刺激してやると、臨也はひっきりなしに鳴いた。勿論自身は戒めたままだ。イきたくてもイけない苦しさに、臨也は口端から唾液を垂らし、生理的な涙を流した。

「はっ、たまんねぇ、な……ッ」

ぞくぞくと、身体の震えが止まらない。
その顔が、もっと見たい。
もっと、もっと、もっと。
愛しいからこそ、止められない。


























20100426
ルイ様からのリクエストで、愛ある鬼畜、でした!頼まれてもないのにちくび責めとかおっ始めてしまってすみませんorzしかし書いてて楽しかったです!
リクエストありがとうございました^///^





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