Koneta! | ナノ
*寒いですね。


やぁおれはサッチ!あっちはあまりの寒さが思考回路に打ち勝ち、エースのメラメラ能力で暖を取り始めてしまったお嬢さんだ!!

「あったけぇか?」
「あり、ありがと……ホントにこの海域は、しゃむい、ね……」
「もっと強火にしようか」
「お願いします……」
「おー」
「焚き火代わりにしちゃってごめんねぇ」
「いーって。……そうだ、後ろから抱きついてやるよ」
「ぜったいあったかいやつだー」
「部屋に入ってからなー」
「……? はーい」

やぁおれは寒風で独りで我が身が引きちぎれそうなサッチ!あっちはクソリア充で部屋でポカポカ(意味深)コースのエース!!


****


*寒いですね。


「お頭いいなー、最上等のカイロじゃねぇか」
「だろう? おれのお嬢さんは温かくて、ちょうどすっぽり懐に入っちまいやがるいいサイズなんだ」
「愉快に二人羽織始めてたから何事かと思ったぞ」

やぁ、みんなの狙撃手ヤソップだ。あっちはお嬢さんをカイロ代わりにマントの中に隠しちまった我らがお頭だ。

「おれもカイロ欲しい……」
「その火薬臭えのを何とかしたら誰か入ってくれるかもなァ」
「お嬢ちゃんサイズのカイロ、どっかにいねぇかなー……」
「わはは。やらんぞ!」
「アッハッハ!お嬢ちゃんはお頭が怖いからゴエンリョしますって!」
「わはは。冗談だ!冗談!」

やぁ、おれは運悪くたまたまお頭の真正面を歩いてたヤソップ。あっちは冗談だとか言いながら目が一切笑ってない赤髪のシャンクスだ。
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