「黒子っち一緒に帰ろーっス!」
「遠慮しときます」
「瞬殺?!」
「というか緑間君と帰ることになってますのであしからず」
「え、まじ?」
「まじですよ」
「えぇー!あんなムッツリスケベと一緒に帰ってもつまんないスよー!オレとマジバでいだだだだだ顔伸びる!」
「緑間君もっとやっちゃって下さい」
「いや、ほんと顔だけはかんべ、いだだだだだ!」
「黒子はオレのなのだよ」
「そっスか、へー」
「そうなんですか、知りませんでした」
「…じゃないっスよーーー!!」
「五月蝿いのだよ黄瀬」
「そうですよ、鬱陶しいですよ」
「黒子っちヒドっ!」
「そもそも何故お前が誠凛にいるのだ」
「そりゃあもちろん、愛しの黒子っちとマジバでイチャイチャするためっスよー」
「ほう、成る程。黒子、こういう馬鹿は殴って良いのだよ」
「了解です。ボクもそう思ってました」
「ちょっ、黒子っちの目が輝いて見えるんだけどっ」
「そりゃあもうらんらんと」
「覚悟するのだよ」
「ちょ、まっ、痛いのヤダっ!」
「あ、泣きそうですね」
「馬鹿だからな」
「馬鹿は関係ないスよっ!オレ泣かないし泣いてないし!」
「ならやっぱり一発いっときますか?大丈夫ですボディにですから。大丈夫です…多分」
「ええぇぇえ!何でニ回言ったんスか?!つか多分て何?!つか黒子っちはオレのこと嫌いなんスか?!オレはこんなに好きなのに!」
「嫌いではないですが、好きでもないです。というか鬱陶しいです」
「というかどうでも良いのだよ」
「うっ…うわぁあぁああん!緑間っちなんて大嫌いっスーー!黒子っちはやっぱ大好きっスーー!オレ負けないもーん!」
「…泣きながら走って行きましたね」
「ああ泣いたのだよ」
「あ、泣きながら転びました」
「ああ転んだのだよ」
「じゃあまあ、帰りましょうか」
「黒子」
「はい」
「これからマジバでイチャイチャ」
「しません。眼鏡かち割りますよ」
そして二人ともフラれる。
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20100429
可哀相な黄瀬が愛おしい。