何度も繰り返して太一さんを助けたいタケルと巻き込まれる大輔


横断歩道の前、青になるのを待っていた。
ただ、それだけだった。


「……へ?」
タケルは呆然と立ち尽くす。


空は青。
気温も高く、天気がいい。
じりじりと日差しが皮膚を焼いて、信号がちかちかと青から赤へと変わる。
走り出した車は排気ガスを撒き散らし去っていく。


いきなり頭の中あふれ出した『記憶』にため息をついた。

「また失敗したのか」


何度も繰り返して太一さんを助けたいタケルと巻き込まれる大輔



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