※最後の一つだけはとまけまです。


少し離れた所で一年生達に指示を出しながら備品のチェックをする作を見て、作に聞こえない程度の小さい声で愛しさを込めて作の名前を呼ぶ。三年。たった三年しか一緒に過ごしてない。だけど、もうじき俺は卒業で、作はまだあと三年間この学園で過ごす。こんなにも年の差が憎い、だなんて思わなかった。
(2011年12月15日)(けまとま)

(転生現パロ富松が女(両方記憶有り)) 「留三郎先輩っ」俺の名前を作が変わらない笑顔と共に呼ぶ。作が女になっていた事と、俺の呼び方以外は作は変わらない。作に名前を呼ばれる度に俺は幸福を感じる。「作夜!」名前を呼び返してこちらに駆けてくる作を見て改めて誓う。今度こそ、幸せにすると。
(2011年12月19日)(けまとま)

「さーくっ」「わっ、いきなり何するんすか、先輩!」「んー、口付け?」「は?なん、」いきなり抱き締められ顎を持ち上げられ後ろを向かされたかと思うと、口付けをされた。最初は恥ずかしくて抵抗したけど、徐々になんだか気持ちよくなって、俺は力を抜いて先輩にされるがままになった。
(2011年12月21日)(けまとま)

静かに身体を起こす。灯りをつけずにそのまま闇に慣れた目で隣に視線を移す。そこには布団以外に何も纏っていない作の姿がある。それは自分も同じだ。無理をさせたかもしれないと思いつつ、布団の上で自由に流れてる髪に触れる。愛しい。この髪も、身体も、仕草も、表情も、心も。作の全てが愛しい。
(2011年12月29日)(けまとま)

(転生現パロ富松が女(富松に記憶無し))食満先輩は私の事を「作」と呼ぶ。『作夜』だから『作』なのはわかっている。だけど時々同じ『作』でもは私ではない誰かを呼んでいる気がする。そういう時の食満先輩は痛みを堪えているような目をする。まるで、私じゃない私を見ているかのようだ、と感じる。
(2012年1月3日)(けまとま)

(転生現パロ富松が女(食満に記憶無し))『食満先輩』と名前を呼ばれる度に既視感を感じる。もどかしいような感覚。「食満先輩?どうしま、っ」無意識の内に目の前に現れた作の唇を塞ぐ。「作兵衛……」口付けの合間に漏れる名前。言っているのは自分の筈なのに、誰の名前かわからない。
(2012年1月4日)(けまとま)

下ろした髪を頭頂部から下へと地肌に触れるか触れない程度の力で梳かれる。その感触がすごく、心地いい。抱き締められる体勢で髪を梳かれてるのは少し気恥ずかしい気もしたが、食満先輩の胸板に耳があたって食満先輩の心の臓の音が聞こえるのが安心出来て。そのまま俺は食満先輩の腕の中で意識を手放した。
(2012年1月4日)(けまとま)




「食満先輩」作に呼ばれて振り替える。それと同時に両頬を手で押さえられ唇をペロリと舐められる。「なっ、作っ!?」「ご馳走様、です。食満先輩中々鈍感ですからこれぐらいしねぇとわからねぇと思いまして」 にやり、と不敵に微笑んで作は去っていく。「くそっ……」顔が、熱い。
(2012年1月1日)(とまけま)


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