SSとか語りとか妄想のはきだめ
▼バンブルビー(実写)
おいらの声が出るようになったら一番に聞きたいって言ったのはジャズじゃないか。

そうしたら歌って踊って、ひときしり二人で騒いでやろうって約束したじゃないか。
それまでずっと、ずっと待っててくれるって、言ったくせに。
ずるい、ずるいよ。約束を破って遠い所に一人でいってしまうなんて。
もっと話したいことだって、教えてほしいことだってたくさんたくさんあったのに。


「バンブルビー」

名前を呼ばれて顔を上げるとちょうどジャズの躯が入ったコンテナが海に落とされるところだった。
隣に立つオプティマスと沈んでいくコンテナをただ見つめる。
コンテナが完全に沈んでしまう直前に、もう返ってくることのない個人チャンネルに通信を入れた。





『うそつき』


やはり返事が返ってくることは無く、コンテナは音を立てて完全に沈んでしまった。
2011/11/23 18:19
▼オプティマスとジャズ(実写)
二つに引き裂かれた彼の体を見たとき、彼が死んでいるのだと信じられなかった。

アイアンハイドに抱かれた彼の体からは腕が力無く垂れ下がり、引き千切られた部分からは配線が飛び出てオイルを垂れ流している。
死んでいるのは明らかだったというのに。
私はそんな彼を見てもまだ信じられなかった。いや、認めたくなかったのだ。


彼の体を腕に抱き、焦げ付いたバイザーの奥にいつも飄々と灯っていた碧がもういないのだということを知って初めて、彼の死を認識した。


その瞬間、私は自分の半分もない彼の体を初めて重いと感じた。



(それはきっと死の重み)


2011/11/23 17:00
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