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 とびっきりの笑顔を


わたしだけって思っていいのかな…?




とびっきりの笑顔を



幼いころから家がご近所さんなこともあってか、いつも一緒にあそんでいた廉。
最近笑ってるのみてない気がする…







「れーん!一緒帰ろっ」
「う、うん」


いえにつくまでの会話と言えば、わたしが一方的に話してるだけ。
聞いてないわけじゃなくて、廉はちゃんと相づちしてくれる。

だけど、廉は自分の話をしてくれない。



「廉は?最近どうなの?」

お、おれは…と首をカクカクと揺らしながら必死に言葉を探していた。

「いーのいーの。あ、そうだ!こんどの練習試合みにいっていい?廉投げるでしょ?」

「う、うん…な、なげるよ!」


ちょっと照れながらいう廉にきゅんとしつつなまえは絶対見にいくね!と伝えた。






練習試合当日ーーー



いつもは肩をすぼめて小さくみえるのに、マウンドにあがった廉はしゃんと構えている。


こういう廉、好き。



だけど、ほかのナインをみてみると、いつもクラスで騒いでるやつらの目が
死んでるとゆーか…


「やる気なさそ…」



廉のおじいちゃんの学校だからエースなんだってうわさがあるけど、そんなわけ…ないじゃん!廉が家でどんだけ練習してるかあいつらわかってないんだ!

くやしい…わたしだけでも廉のことほんきで支えなきゃだよね!





すーはーすーはーと深呼吸して



「れーんー!頑張れーーー!!」



なまえはおもいっきり大声でマウンドにたつ廉に届くように叫んだ。


それに気づいた廉はびくっと固まったけど、ゆっくりとなまえのいるスタンドに振り向き、なまえと目があった。わたわたしながらも必死にありがとうをいっているのがわかって、ちょっとくすぐったかった。

廉をみてなごんでいたなまえに、廉がとびっきりの笑顔を送ってきた



「ぇ…っ////」



胸をぎゅーーってつかまれ、とっさに隠れた。



「あんな笑顔反則だよ…」








試合の帰り、廉とふたりで帰った。


「今日の試合おしかったね」
「せ、せっかくなまえちゃんが応援してくれたのに…ご、ごめん」
「いーのいーの!わたしがしたかっただけだし!それに…」



廉かっこよかったし…とぽそっと言った。



聞き取れなかったであろう本人はん?と首をかしげていた。


「あ、あのね!お、おれ、なまえちゃんが応援してくれてすごい嬉しかった!…また応援しにきてくれる…?負けちゃうかもだけど…」

「もっちろん!」



ありがとう!

そういってまたわたしに笑顔をくれた。



あなたからとびっきりの笑顔を









あとがき。


「やっぱり好きだなあー」
「…えっ!?」
「廉が笑ってるのすっごい好き!」
「お、おれもなまえちゃんが好きだよ!」

「…えっ!?」
「……あ、あの、えっと…」




はやくくっつけばいーのに







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