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弟攻め×ニート受け


「なあなあちょっと!あれがお前の言ってたニートの兄貴?」
「は?何いきなり」
「だーかーらー!さっきお前の部屋行くときに見たの!」
「…あの引きこもりのクズニート部屋から出たわけ?」
「なんか便所っぽかったけど?あ、でも俺のこと見てすごい勢いで部屋に引っ込んでったわ」
「…あいつが弟の友達に明るく挨拶なんてことするわけないから。まじゴミだよあんなの」
「実の兄貴にひでぇ言い草だなぁ弟君はー」
「ほっとけ」
「でもなんかさー」
「…まだなんかあんのかよ」
「お前が散々きめぇきめぇ言うからさ、俺てっきりすっげーデブでオタクっぽいの想像してたんだけど」
「は?」
「実際すげー細いし、家にいるからしんねーけど肌白いし」
「何が言いたいわけ」
「思ったより普通っつーか…いい意味で予想裏切られた感じ?お兄さんけっこうイケメンじゃね?」
「お前馬鹿じゃねぇの、あんなのキモいだけだから」
「そうかー?お前が言うほどキモくねぇってまじで。…ていうかなんか興味出てきたからさー、ちょ、俺お兄さんと話してきていい?」
「駄目に決まってんだろ」
「えーケチー」
「そもそもお前が俺に勉強教えろっつーから家来てんだろーが。する気ねーなら帰れ」
「ええ、ちょっ…!ごめんて!ちゃんと勉強やりますから!それだけは勘弁!次テストヤバいんだって俺!」
「わかったんなら、馬鹿なこと言ってねーでさっさと準備しろ」
「へいへーい」


「じゃ、お邪魔しましたー」
「ああ、また学校でな」

バタン


***


「で?言い訳は?」
「……っ」
「何、普通に見られてんの?」
「…トイレに行こうと…して…」
「そんなので俺が納得すると思ってんの?ねえ兄貴」
「そ、それは…」
「ああ、そういえばあいつ。兄貴に興味持ってた、兄貴のこと細くて白いってさ。で、まじでキモいやつだったって笑ってたよ」
「……っ」
「わかる?だからいつも言ってるだろ兄貴?兄貴は人目に触れていいような存在じゃないわけ。本当に気持ち悪くて汚い、人間のクズだ。みんなが兄貴のことを嘲笑ってる。人間不信で傷つきやすい馬鹿なやつだって。そんなの兄貴に耐えられる?」
「………」
「…だよね、耐えられないよね。あぁ…可哀相な兄貴。兄貴は弱くて脆くて、そんな風にすぐ泣いちゃう泣き虫だもんね。でも大丈夫だよ兄貴。いつも言ってるでしょ、そんな兄貴を守るのが俺の役目だって。俺ならクズで汚い兄貴でも愛してあげられるよ、兄貴を傷つけるものを排除してあげられるよ。ねえ兄貴、兄貴、これからも人目に触れないって約束できる?あの部屋で大人しくしてるって約束できる?あ、そうだ今回みたいなことがないようにトイレは今度俺が兄貴の部屋に作ってあげるよ、ほらっ名案でしょ?ねえ兄貴そうでしょ兄貴、」
「……わかっ…た」
「そう?それならよかった。…ねえ、兄貴?心配しなくても大丈夫だよ、俺はずっと兄貴の味方だからね、ずっとずっとずっとこれからもずーーーーーっと」

「兄貴を愛してあげられるのは俺だけなんだから」


****

ニートというか強制ニート

弟攻め×ニート受け。 ハイ、妄想。
http://shindanmaker.com/130995

弟攻め×ニート受け への3つの恋のお題:熱におかされて吐きだしたもの/ゆがんだ独占欲/いびつな笑顔
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