姫川の下に付くことになった花月。
神崎、夏目、城山、姫川のいつもの4人に加え、その輪のなかには花月がいた。
男子トイレの入り口にて、どこの学校も入り口はだいたい人ひとりが通れるくらいになっている。
そこでどっちが先にトイレに入るか姫川と神崎がもめていた。

姫川「俺が先だ。」

神崎「あ゛?てめぇ、俺の後ろにいたじゃねぇか?下がれ。」

姫川「んだとゴラァ!!」

神崎「やんのか?あ゛?」


姫川はチッと舌打ちをした。
そのとき


若葉『…譲れ。』


トンファを持った手を神崎の前に出す。
この人が先だと言って脅すように睨み付ける。


姫川「だとよ、神崎。どうする?ここでボコボコされとくか?(ニヤリ)」


その言葉でこないだの決闘を思い出し「クソが」と言い捨て、神崎が譲る。


姫川「いやぁ、優秀ゆうしゅう。で、いくら欲しいんだ?」

若葉『……金はいらない。』


花月の返答を受け流すようにトイレに姿を消していく姫川。


夏目「なん
か、場所が場所だからカッコ悪く見えるねぇ、姫ちゃん。」


姫川「うるせぇッ


一方、教室では涼が納得いかないような顔をしていた。


邦枝「どうしたの?」

白波『いや、なんかねぇー…姫川っていうのが許せない。』

邦枝「まぁね。でも、あの子が選んだんだし。」

白波『だけど…。東条、アンタはどうも思わないわけ?』

東条「あ?何がだ?」

花月『花月が姫川に付いたこと。』


東条なら少しは不満を持っているだろうと、話を振ってみる。


東条「いいじゃねぇか。アイツの人生だ。なぁ、ベル」

ベル坊「ダブッ」


ウンウンと頷くベル坊。
特に何も考えていない東条に少しあきれながら、窓の外を眺める。
すると、空から何か落ちてくる。


アーッ!!


ドーン!!


男鹿「ふぅ、楽勝。」


空から人間が落ちてきたみたいだ。
男鹿が吹っ飛ばしたのだろう。


白波『あぁ、人間か…』
古市「そこツッコまないの
!?」






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