赤く熟れた君の頬みたいな、 | ナノ

赤く熟れた君の頬みたいな、


「愛されなくても大丈夫」溶けそうな彼女が言った言葉はかき消せなかった。

獣のように降ってきた雨はとても涼しげだったので

ヘッドフォンで塞いだ世界に吹き込んできたパステルカラー

深海で捧げるI love you

夜はあなたに優しくなんてなかったよ

緩く喉を締める細く白い腕に殺された

指先から零れたのはダイヤと化した殺意

真っ白な人生に浮かんだパステル1つ

タオル地の夜に頬をすり付けて眠る

真っ赤なマニキュアを塗った指先で次女は過去を差した


真っ白な世界のその先の


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