会話集(思謳) | ナノ
:過去会話集
:壮絶雑多!



:運命と意図
:慈草となこと
「野棚さんは、赤い糸を信じますか」
「知らん」
「答えとして成り立ってないことについて言及したい、コミュニケーションしようよ」
「じゃあ、分からない、と言うのが近いか」
「……なんで?」
「その赤い糸と言う感覚が理解出来ない」
「え、そこは女の子らしい勝手解釈しなよ」
「私に無理を言うな」

「……じゃあ、お前は信じるのか」
「ううーん、しょーじき、分からないかな」
「なら訊くな」
「分からないから、知りたかったんだ」
「私の答えはお前の答えにはならないよ」
「それ、でも」

(君が笑って答えたら僕も笑ったかもしれなかったじゃないですか)
(だって例えばそれが在っても、もっとどうしようもない決定が僕らの世界には溢れ過ぎてた)




:慈草と里々
「一雨」
「なにさ」
「……、さと、り」
「だから、なんだって言うのかな、慈草」
「悟れ」
「いやだ」
「あの饒舌で、笑え」
「いやだよ」
「どうしようもない私を笑ってくれるのなんて、お前しか居ないんだ。だから、馬鹿だと、」
「どうしようもない俺に、笑ってくれたのは、キミだけからね、そりゃ」
「どうしたら、」
「どうしようも、ない」

(あの時どうしようもなかった俺に分かるはずもないだろう、君を救う方法なんて)




:慈草となこと
「うっわー、だるー」
「怠いじゃない」
「なんで書庫整理なんかしなきゃなんないのー」
「お前の所属する委員会を答えろ」
「野棚さんと一緒の図書委員でーす」

「ねーねー」
「黙って全力で終わらせろ」
「あのさ、放課後空いてる?」
「お前の仕事が早ければ空くが、この調子だと空かないと思う」
「デートしよーよ!」
「却下」
「ひっどー。じゃあゆっくり仕事しよっと」
「なんだそれ」
「野棚さんと一緒にいたいもん」
「阿呆か」
「あほじゃないよ、マジ」
「……天藾は変り者だな」
「野棚さんが言う? それ」




:慈草となこと
「虹、と言う言葉は良い。まず、虫偏であることが良い。……と、様刻くんも言っている」
「西尾維新ね、てゆーか様刻くんは良いとは余り言ってないけど」
「天藾はライトノベル傾向は良く知っているから話がしやすいな。他はからきしの様だが」
「余計なお世話だよ、てゆーか全部いことの所為ですーだ」
「分かってるさ。さて、虹が虫偏であるのは古き中国で虹を蛇や龍だと捉えたからだと言われるがね、私は玉虫から来たのかと思って居た。さて、虹と言うものは二種類あり──いや、細かく厳密に言えばそうは言わないがまず手始めに二種類としよう──、良く知られる虹、つまり紫色を内側とするものを主虹と言い、もう一方は赤色を内側とする霓(げい)と書く副虹のことだ。目立たぬ淡い色だそうで、私は霓を確と見たことは無いが、一度はお目に掛かりたい。此方は良いものとは捉え難いものらしいが。然し、虹と言う言葉は良いね、副虹表す霓は美しい天女の衣装を表すことすらあるのに、主虹表す虹は乱すと言う意味すら持つ。忌み嫌われるべきはどちらだと言うのか」
「……ねぇ、その話さあ」
「私がまた虹を気に入るのはだな、もう一つ、英語にした時に現れる。それは、」
「──それは、end of the rainbow──届かぬもの、なかなか詩的な表現で英語にしては気に入ったんだ。、……でしょ」
「天藾、お前、」
「それ実は、2回目」
「……悪かった」

(とどかない、のは)




:里々となこと
「……Cかなあ」
「其の目線完璧に何を見ているか分かり切っているから酷くそれはもう何とも言えず聞きたくないけど、まさか体育が男子だけ自習だというこのナイスタイミングで校庭の女子を眺める天藾なこと、何の話かな」
「野棚さん、Cだよね」
「……、いくらなことの顔が可愛く尚且つ愛想が良くまるで女子に混ざれども不審がられ無いのだとしても実際キミが思春期男子だってのはよくわかってる、けれど発言を自重することをすすめよう」
「……わざわざどーも」
「ちなみに野棚はD」
「断言!?」
「野棚はいつも制服を着ていて分かりにくいが思ったよりある、実際に野棚と祇園を比べれば差は一目瞭然だけど。大方本人はまだCでも通ると思って居るが最近ブラジャーきつくなってきたなあなんでだろう、と言った具合かなあ、と」
「里々、その力もうちょい世界に役立てようとは思わないわけ」
「悪いけど例え1日に何人かの忘れ物を防いでやる程度の事は出来てるとて、俺は正義の味方じゃないもんで」

(思春期を謳歌!←)




:里々となこと
「里々ーさぼっちゃいませんか、今日はこのまんま!」
「悪くないかもしれないな、というのは嘘で取り敢えず次の世界史は完璧は授業態度に頼りきりで単位狙うタイプだから無理、なこととは違うんだよ悪かったね」
「分かった……よ、」
「じゃあ教室帰、」
「僕が教えてあげればいーんでしょ、世界史! そーゆーことなら言ってよねー?」
「違う違う違う違う! どうしてそうなったのか俺にはお前の頭の回路そのものは読めないのだから今一度是非教室に戻りながら説明してもらおうか……ってだからその満面の笑みをやめろってば!」

(お昼休みよ永遠に!)




:なことと慈草
「野棚さんがアリスになったら、僕はしろうさぎになりたい」
「まずその発想はどこから来た大丈夫かお前」
「里々は偏屈なチェシャ猫でね、葛は馬鹿だから三月ウサギ。いことは帽子屋かなあ……ちょっとおかしいしね、頭。で、祇園ちゃんは女王様でしょ、匂坂さんはなんだろ、」
「……匂坂は料理女だな。チェシャ猫の飼われていた家の、胡椒振りまく奴だ」
「あー、野棚さんそんなこと言ってさ! 匂坂さんにのーろわーれちゃーうぞー?」
「お前こそ、パソコン同好会を敵に回せばあることないことネット上にばらまかれるが良いのか?」
「……うわー、葛といことならやりかねなーい」

「しかし、私はアリスには程遠いと思うのだが」
「んー? ちがうよ、野棚さんがアリスってのは前提なの! 野棚さんがアリスだったら、僕がしろうさぎなんだ」
「……よく、分からないが」
「えー、野棚さんにぶちーん」

(もしか、僕を追いかけて世界の果てまできてくれませんかって!)




:またの名をツンデレ攻防戦
:里々とアーク

「一雨、」
「ん? ああ、なんだアーク、キミはコーヒーが苦手なのか。別に安心しなよ、俺はこれが嫌いでないのだしキミにすすめるつもりは無いし、」
「まだ、なんも、言ってない」
「『よくそんなの飲めるね』と言いたげな顔をしたからてっきり興味でもあるのかと思って」
「……うっさい、ばか」
「はいはい、砂糖とミルクを多めにしたのを入れてほしいのなら、そう言ったほうがいいよ」
「もーやだこいつ!」




:電波線ごっちゃ
:黒梨となこと

「……あいつら、無言で向き合って何遊びしてんだ」
「読み合い合戦、明らかに里々優勢」
「おお? 珍しい」
「里々ポーカーフェイス超えて悟り開けそーだしね、アークは読まれる感覚に慣れなすぎ」
「まあ……いい友達になりそうだよな……?」
「どーだか、でもあんな楽しそうな里々、なっかなか見れないよ」




:僕等は電子で其れから逃れ、る?
:慈草となこと
「野棚さんはさ、僕のことヘリウムって言ったじゃない」
「言った……か」
「言ったよー。でも、僕どっちかってーと水素とかリチウムとかのが近い気がするんだよね、なんか」
「……電子、」
「あ、分かってくれる? そ、僕はだから水素とかリチウムとか、若しくはまあ譲ってフッ素とかナトリウムとかでも良いけど、ネオンって感じしないし、ヘリウムの下りを考えてさ、水素が良いなあ、足りない感じで」
「果たして、お前に電子を分けてくれる物好きが居るだろうか」
「いるでしょ、」


(例えば、此処に)




:literacy
:慈草となこと
「これカタカナ英語じゃん、そのままで伝わるよ」
「良いから和訳しろ」
「……えー」
「お前に足りないものだよ」
「えー、僕に足りないものとかないし。強いて言うなら身長くらいで……え、身長? 身長?」
「お前さっきカタカナ英語って言った口で、よくも身長という答えを弾き出せたものだな」

(よみかきののうりょく)





:potential
:慈草となこと
「これも片仮名英語じゃん、ほら、そのままで伝わるよ」
「口答えすな」
「なんて横暴な!?」
「ていうかそのままで伝えられてないアホのお前相手だからこうなっているのだが」
「……うい」
「はい答えろ」
「答えられたら文句ゆってないし! ヒントくださいヒント!」
「……お前が、もってるもの、だろうな」
「え、え、まってなにきっとじゃあしょうもないもんってこと!?」
「卑下やめれ」
「だって野棚さんが僕に良いことゆってくれると思えない」
「失礼な」

(きみのもちうる、かのうせい)




:みんなでマック
「……美味」
「たまにはファーストフードも悪くないな」
「僕はモスのがすきー」
「なんてこと、そんなの金持ちの台詞ですわ! そんなことだから天藾さんは死ねば良いのに!」
「死ねって、祇園テメェ微妙に俺に向けていったろ! 今のはなことだからな!」
「いつ変わった」
「おーいおいいことキレやすいなんてよくねぇよ、そんなんだからお前学校のパソコンからアカウント剥奪されんだって」
「うっせー、つーか剥奪されてんのテメェのだろうが!」
「……PD部長、恐らくまたパソコン同好会は廃部の危機に直面するだろうことはキミが一番分かっているだろうから深くは追究しないけど、間違いなく学校のプロテクトを嘗めて掛かったのはキミだろう、大方ログを消すのを忘れて……「うわああああ一雨やめろおおお俺の威厳があああああっ」」
「、雑音」
「本当葛さんは落ち着きがありませんわよね」
「あっは、葛ってば怒られてんのー」
「廃部になったら今度こそ葛には図書委員の仕事をしてもらわなくてはならないな」
「くっそ、みんなして俺をいじめてたのしーのかオイ!」

(で、なんでマックなんかきたんだっけー?)
(私が本屋に行く道中、天藾が青春ぽいことしたいとか言ったから)
(まったく天藾さんは馬鹿ですわよね)
(だから祇園テメェその馬鹿って俺に向けて言うな! なことだっつの!)
(マックが青春って俺らどんだけ基本がインドアなんだろう)
(……低俗)
(鵺、キミさっき美味しいと言ったのは本心からだったのだから墓穴を掘る趣味が無いのならあまり毒を吐かないことだ)




:乗り物酔い祇園とツンが下手な天藾
「気持ち……悪い」
「はぁ?」
「酔った、気持ち悪い、吐く、も、むり」
「て、め、ばか、もっと早く言えよ!」
「も、少しいけると、思ったの、ですけれど」
「次、降りるからな」
「……ごめん、なさ、」
「別に急がない」
「でも、時間、」
「吐かれても困る」
「あり、がと……ございます、」
「っ、喋んなバカ、外でも見てろ!」




:里々と鵺
「鵺」
「会長」
「って、俺はもう実は3年生になってしまってキミも俺もそろそろ引退すべきであることについてもう一度説明したほうが良いか?」
「、会長」
「別に名前なんてものがなくとも俺は鵺を鵺と呼ぶつもりだ、例えば鵺の名前が鵺でなくとも俺の鵺は鵺なわけだ。鵺は?」
「矛盾、」
「それくらい緊張しているのですが鵺さん茶化さないでくれませんか」
「……、……。……」
「……」
「……。……、……、里々」
「あっは! よくできました、これからもよろしく、鵺」

(ずっと、呼びたかったの)




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