(アルトと響)
「おい、ゴミ」
「チーズ」
「……これか」
「やだ、スモークじゃない方」
「お前はいつまで歌うの」
「プレーンのやつ」
「ギターを叩き割るまで? 喉を潰すまで? 歌が出てこなくなるまで? リリクが閉まるまで? ネイミーが消えるまで? テンポやゆらが、」
「ねえアルト」
「ちっ……くっそ、悪かったよ、ほら」
ダークグリーン、その視線の閃光をあんた知ってるか。ゆっくりと上げたその顔の生気の無さに似合わない眼光、で、言うのだ。
その口が動く、スローモーションが心臓を握る時こいつに言葉を教えた誰かを、おれは心底呪い殺す。
「死ぬまで」