(さんかくかんすう:二点に於ける矛盾論)
「いことがサインなら、僕はコサイン、」
「……は?」
「2乗してー、足してー、やっと1になる」
「……じゃあ、俺がコサインならお前がサイン、ってか」
「んーん、それは違うよ」
「なんでだよ、理論が成り立ってねーぞ」
「なんでもー」
(余り、と言う字が似合うのは、僕で)
(そして、正しく在るべきは、君で)
いつか、2人で割って1つになって、タンジェントになりますよね、っていうそれだけの話。
(その場合は、君÷僕になるのです)
合成して消えるのも、僕で、すごく、あつらえたみたくはまる、から、
「馬鹿馬鹿しい」
「そー、かな」
「俺たちは三角形にはなれない、だろ」
(2人だけの、世界、でした)