(設定/用語説明)

:街
治安が悪く、法規の行き届かない場所。物語の舞台。國の外。治安のまだましな方から、門(歓楽街)、遊廓街、宿舎街、闇市、スラムとなる。

:箱庭
遊廓街の大通りの真中に存在する、八階建ての店。経営者である女王の権力で成り立つ。
一階は厨房と案内処。二階以降が店となる。二階は食事処、三階以上が寝所であり、部屋ごとに遊君が居る。三階付の遊君は二階で酌をすることも多い。
また、初回客や一般客は基本的に三階までしか入れない。階を上がるごとに値も上がる。また、許可のない下働きも三階より上には出入り禁止。

:遊君
箱庭等の遊廓系の店で働くひとのことを指す。また、遊女の漢語的表現。

:墨印
箱庭で働く下働きに入れられる墨。手首に入れられ、基本的には墨一色である。ただし女王の気に入りの下働きには紅の花が添えられ、紅花持ちと呼ばれ敬遠される。

:花面祭り
:藤花贈り
街にある行事。八月と二月にある。





(箱庭案内/人物)

:遊君

匣(はこ)/欠落
四階。新しく入った異国風の髪と目をした少年遊君。心を閉ざしている。色々と希薄で投げ遣り。

藍(らん)/毒舌
六階。幼い頃に高額で買われた美少女。毒舌家。箱庭と女王が大嫌い。脱走を試み、捕まること数知れず。

鷺(さぎ)/御嬢
八階。通称御嬢。最上階唯一の遊君だが、その実極度の男嫌い。触らせず、客自体も殆ど取らない。



:裏方役

朋(とも)/看板
看板娘の様な案内処を切り盛りする少女。愛想も器量も良く客には彼女目当ても多いが、客は取らない。

柳(やなぎ)/番頭
朋が買われた時に身代わりになるとして下働きになった女。今では厨房や裏方を仕切る女番頭。三階以降の出入りが可能。

奈留(なる)/一途
双子の下働き、弟。人懐こい性格で軽薄そうだが、実は真面目。女王の指名で四階の匣の話相手となる。左耳が悪い。スラム生まれ。

居留(いる)/不器用
奈留の兄。翠の店本を借りるのが楽しみ。視力が酷く弱く眼鏡。女王の気に入りであり紅花持ち。スラム生まれ。

槻(つき)
新入りの下働きの少年。奈留たちと同い年程度だが、後輩に当るため敬語。柳に憧れを抱く。歓楽街生まれ。



:其他

銀(ぎん)/銀髪
銀髪だから銀。名無し。雇われ者の鷺の話相手。鷺が唯一自分から口を利ける男。宿舎街生まれ。元々麗の店で働いていた。

司(つかさ)/始末屋
女王の雇われ始末屋。裏仕事に従事する少々の気狂い。藍にとことん惚れている。闇市で売られていた。

女王
箱庭の経営者。極悪非道の暴君と名高い。門に住む。気に入りは苛め抜く嗜虐主義。別名魔女。

麗(れい)/黒
銀の昔居た、宿舎街と遊廓街の間にある店の一番遊君。無邪気かつ強かだが銀が絡むと時々脆い。魔女と箱庭が嫌い。

翠(みどり)
居留に本を貸している店の店主。店に司が住み着いているのが悩み。本業は裏流通の斡旋と情報屋。闇市と宿舎街の間に住む。

夜(よる)
鷺の客。軍人の息子らしい。




:最初、君終キャラのパロディから出来た物語ですが、別物としてお読み頂ければ幸いです。








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