:黒梨と203号室


「……そして誰もいなくなった」
 なんて。朝の一時間を思いながら、シンクの中の食器を見る。
 朝は戦争。ばたばたばた、と、足音がどの部屋からも響く。例えばここ203号室でも。と、いうか多分この部屋が一番酷い。
「え、今何時ですか!?」
「自分で見てもらえますか?」
「時計を見ている瞬間すら惜しいんですけど!」
 天藾のなことの方がリビングに飛び込んでくるあたりから修羅場は始まる。時姫は今日は起床から朝食はクリア、さっき自分の部屋に戻っていったのであとは俺の知るところではない、出来れば出席日数は考えて行動してほしい、以上。
 なことがネクタイを結びトーストを引っ掴んだあたりでアークテュルスがやってくる、寝起きのこいつは天藾の方とはまた違って扱いづらい、というか今日はこいつも朝早くから予定が入っているため磯が得なくてはならない。朝から大仕事の連続である。目玉焼きは半熟。それでも完璧に過ごせないから、明日もまたきちんと違う日が来る。





アクセス制限機能充実
夢小説のDLove
- ナノ -