:花火大会に誘ってみる

:君終
:黒梨と時姫
「花火大会、らしいけど」
「あー、雨らしいぞ」
「別に行きたいなんて一言も言ってないわ」
「いや、チラシまで持ってきていただいてスルーは流石にナシかなって思うだろー」
「うるさいわね」
「あ、でももうちょい遠出すりゃもう一つ花火大会あるらしいけど、行くか?」
「……いつよ」
「8月の真ん中過ぎ」
「その辺りの予定はまだ分からないわ、だから」
「って言いながら、どうせ空けるだろお前」



:慎と愛
「愛、花火大会に行きましょう」
「私の貴重な夏の一晩を貴方と潰すことの意義を教えて頂けるのなら」
「ときめきをプレゼントしますよ」
「貴方にときめくくらいなら舌を噛み切って死にます」
「えー」
「……と、言うのは冗談とさておくにしても、そうですね、考えておきます。」
「あ、じゃあ取り敢えずこの浴衣とこの浴衣、どっちが良いか見たいので着替えてくれますか?」
「すみません前言撤回は可能ですか?」



:琉夜と翔保
「りゅーちゃん、見て! 花火大会だって!」
「そのチラシ何処からひっぺがしてきたか教えて貰おうか」
「あ、そこらの電柱」
「返してこい。そんな人混みにわざわざ行くつもりはない」
「うわー、りゅーちゃん淡白! もてないぞ!」
「願ってもねえな」
「えー、えー。ねえ、じゃあ別にわざわざ出なくていい! ベランダから一緒に見よ? ね?」
「……まぁ、そんくらいなら」







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