(5月5日)
(こどもの日)

:時姫と黒梨
「時姫、風呂入れよ。うちので」
「何故?」
「今日、菖蒲湯だから」
「別にいいわよ、そういうの。シャワーでもう構わない季節じゃ、」
「行事だろ、一応」
「……だから別に、」
「菖蒲代は別給で出てるから遠慮すんなよ」
「貴方も鑑も、大概、行事や何かにつけるの、好きよね」
「鑑とだけは一緒にすんな!」



:天藾と黒梨
「今だから言うけど、普通、女子高生相手に『風呂入れ』はセクハラだと思うよ黒梨くん」
「彼奴に菖蒲だけ渡してもそのまま捨てられるに決まってんだろ」
(いや、そういう問題以前の何かねーのかよ)
「それ以前の問題だろっていことがゆってる」
「あれに今更ときめける思春期脳がなくて悪かったな」
(ラストティーンを棒に振るつもりだなこいつ)
「ねー、枯れてるよね、つっまんなーい」



:慎と愛
「愛、黒梨のとこ今日菖蒲湯らしいですよー」
「そうですか」
「入りにくればー、だ、そうですけど」
「ご勝手に」
「いや、愛が入るなら」
「パスします」
「折角、合法的に風呂上がりの愛が見れるチャンスだったのに!」
「貴方はもう少し嘘や誤魔化しを覚えてもいいと思いますよ」



:琉夜と翔保
「じゃーん、見てみて! 柏餅、駅前のスーパーで安くなってたから、買っちゃった!」
「げ、お前もかよ」
「え、うっそ、りゅーちゃんその袋なに」
「悪い、どう転んでも柏餅以外出せそうに無い」
「……えーっと、うん、夕飯柏餅にしよっか」
「その発想で良いのか甚だ疑問だ」








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