(時姫とアーク)

 流れていく景色は一瞬で過ぎ去っていく。上りの線路と電線だけが平行して走った。見慣れた景色に新鮮はない。
「川だ」
「そうね」
「ひめ、座る?」
「いいわよ別に」
「夕焼け」
「ええ」
「明日は晴れだね」

 きらきらと景色を眺めるその透き通った目なら、この景色を煌めかせるのかな。


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