@tohko_aoi



 失恋の味を一生教えない。絶対。約束する。
 その意味は本当は少しだけひどい。
「指切りでもしてくれようか」
「一ミリもこっち見ないで言うのえぐい」
「心中でもいいけど」
「あー、もう、君。絶対結婚して」
「冬の海よりは春がいいかな」
 もう夏が来るのにそんなことばかり。
 初恋の味しか知らないまま死ねって。思っているよ、
 本当に。






@Show_yoU_No2



 ありがとうご高説。
 ってゆうかお持ちになられてるプライドクソ過ぎない?
 基本の思考回路とお口はチャック忘れずに。
「ご高説、どうも」
「嫌味かよ」
「皮肉だよ」
 笑えないことに笑って見せてる君のことをバカにしているあいつについて。






@sunny_sayama



 コーヒーはブラックなのにチョコレートはミルクが良いっていう、あんたのことは全然わっかんないままだ。






@sanju_uroku



 真夜中のプールに飛び込んだりして、みたい人生でした。
「授業でくそほどはいるじゃない」
「そういうのは浪漫がない」
「なんだそれ」
 叶わないのが最高なんだよ。
 例えば君とキスしてみたい人生でしたっていうのと、多分似て。






@mkt602



 遺書を用意するところまでしてやっと安心したりすることを、
「拝啓と敬具のケイは違う漢字、」
 笑って話せるあなたのままですように。






@shikey10



 こねくり回した後の世界に興味はなかった。打ち上げ花火みたいなものでしょ。
 上がった後の煙にキョーミ、ないんで。
「一人勝ちみたいな顔をして」
「何、悪い?」
「神様はそんなつまらなそうにしないよ」
「……うるさい」
 そんなんじゃ一生神様にはなれないよ、って、僕の神様は言った。






@nipa_nanoze



 さらさらとペンを走らせるその人の弾き出している文字列の本当の意味は、多分生涯かけても理解しきることは不可能です。
「異国の言葉を話しても」
「日本語だよ」
「それでもいいから、良い」
 あなたが俺のイヤホンから流れる音をきっとわからないけれど良いと言うように。先輩って少し癖字ですよねって、言えば少し眉をひそめるように。






@nocturne_sonora



 煙草を少し吸う、人でした。
「天球儀」
「世の一役に立ちそうにないね」
「この世に役立つ物の方が少ない、此処じゃあ」
「でも、綺麗?」
「知らない」
 綺麗という物のことはよく知らないが、この人からする煙草の匂いの甘さに酔うことは少し。






@kana5806



 きれいとかって言葉がすげー無粋なタイミングで言っちゃう君のことが大好きで、だいっきらいです。
「今、かわいくないね」
「まじでぶすい」
「え、なに? ブス? 自己申告?」
「言ってねえわ」
 まあ泣かないでとか言われた方が五億倍むかつくんですけど!






@oryo____



 窓の外を眺めるあなた、の、青々とした瞳に一目ぼれをした。風の色も教室のざわめきも覚えていない、その姿に既視感すらあった、運命。
「運命って言っておけば何とかなると思ってない?」
「いいじゃないですか、」
 目に焼き付く世界の全ての基軸をその瞳にすることを幸福と呼ぶ不安に溺れても。






@sekaidou_262



 夜、永遠にその闇が続きますようにと祈ってもいいでしょうか。
「宇宙よりも深い青だ」
 永遠に空の中に溶けるように。






@itigetu



 いたずらそうなその顔にきちんと氷点下の視線を送っておいて。
「だめ」
「なんで」
「人を殺しちゃいけないのとおんなじ」
「ってことはそれなりの理由を擦り付ければオッケーってことでしょ」
「小説の中でやってってことだよ、バカ」
 俺と恋をしませんかって、お前が言うのは現代法規で禁止されてる。






@tkns1984



 キラキラはおもったよりえっぐい。寝ても覚めても世界の色が時々反転するくらいの眩暈。
「愛情って重たいじゃんか、」
「おや、恋が軽いとでも」
「そーっじゃないけど」
 恋のことなめてました。世界がきらめいたりしたらくっそつかれちゃうじゃないですか! おめーのせいだよばーか!






@srbkny



 生きにくい世の中じゃないですか。上手に青と赤だけ追いかけていれば何とかなったりしないじゃないですか。
「おいしいもの足りてない? だいじょうぶ? ケーキいる?」
「だいじょうぶ、そのケーキ勧めるのいい加減やめて」
 ていうか今週これ食べちゃうの五回目じゃないですか。だめじゃないですか。きみは赤でも青でもないくせに、ずるすぎじゃないですか。






@24n0raE



 笑みが少しゆがんでいたことだけを覚えている。街の中でほんの少しだけ溶け込めていなかったから。
「上手にやったつもりだったんですけど」
「落第、さっさと退学処分になってほしい」
 似合わない白を身に着けて、交差点で君はやっぱりなじまずに笑みを浮かべた。








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