(ゆらと響)

 余白の多い生き物だった。あたしたちは誰一人こいつの余白に詰められるべき景色を知らない。ギターを弾けるということだけを知っていた。

「余白に何を詰めるんだ、お前」
「んー。今日はさけるチーズ」

 雪の降った景色のような上塗りの余白に純粋と潔白を乗せてる。




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