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прекрасный ботанический сад

花と一緒にカードが添えられていた。"僕だと思って大事に育ててね"……言われなくたってと思ったが、もう彼は国に帰った後だった。

満月の夜に一晩だけ開花するその花は僕を舞踏会へと導いた。

赤いバラを頼んだのに庭に咲いていたのは白いバラだった。

白のバラを赤い絵の具で塗ると、彼女は満足そうに笑った。

もうじき開花するこの花は、彼がいなくなる前にくれたものだ。

理科室の窓から向日葵がこちらを覗いている。すっとカーテンを閉めて僕は彼とキスをした。

真っ赤に咲いたこのバラは彼が丹念に世話をしていた花だ。つまり、彼の愛情を独占していたことになる。

今日は月に一度のガーデニング教室の日だ。

桜の花は、いつでも私を迎えてくれているような気がする。

桜の木の下には死体が埋まっている。でなければこんなに鮮やかな桃色になるだろうか。それと理由はもう一つ。私が埋めたからだ。

大きな向日葵はロシアの彼が育てたものだ。僕、この花が一番好きなんだ。彼はいつも笑ってそう言っていた。

白詰草が咲き乱れる湖の畔。僕はそこで読書をするのが日課だった。

水たまりに映った桜を見下ろしながら、僕は縁側で緑茶をすすった。春はもうすぐ終わってしまう。

ペチュニアの花束を、彼の墓前にささげて帰宅する。もう7年前のことだ。涙は出なかった。

彼から貰った向日葵は咲かなかったし、僕はこの夏ロシアへは行かなかった。

「この花はね、俺の国の国花なんだよ」微笑みながらそう言い、彼は僕にその花を手渡した。

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