Ich werde bald sterben
ホットコーヒーに睡眠薬を溶かしごくりと飲み込んだ。
僕は本日3度目の自殺を図った。
小さな街の、小さな三階建ての建物。小さな夢を抱きながら、僕は逆さまに飛び降りる。
あまりの夕日のきれいさに、僕はどうしようもなく死にたくなる。
町で一番星空が奇麗に見えるのところで、僕は今日死を迎える。
「死ぬのって、隣の教室にふらっと行くのと同じ感覚な気がするんだ」渡り廊下を歩きながら彼はぽつりと話だした。
まぁ、今回もこの程度か。次に期待しようと僕は屋上から飛び降りた。
僕が死んでも世界は廻るのだろう。吊るしたロープに首をかけるとぐらりと視界が揺らいだ。
さようなら。トンと床を蹴ると浮遊感に飲み込まれた。
彼を殺さないと僕が死ぬことになっている。一瞬の迷いの後、僕は自分の喉を掻き切った。最後に見たのは、彼の呆然とする顔だったと思う。
先に死ぬのは構わない。ただ、最後に残された彼はどのような思いをするのだろう。そう思うと、なかなか死ねなかった。
死ぬのが怖いと感じるのは、心残りがあってなのか、大切なものがあってなのかはわからなかった。
この右足さえ踏み出してしまえば簡単に落ちることができるというのに。
もういっそのこと死んでしまおうか、なんて、暗がりで泣きながら考えていた。
子供の頃から、できるだけ綺麗な死に方をしたいと思っていた。
一番上のもお題としてお使いいただけます
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