love | ナノ

я люблю тебя

ぎゅっと胸か締め付けられるような、この感じはなんなのだろう。どうしたの、なんて隣で笑う彼になんでもない、と返して次の授業へと歩いた。

こんなに好きになるなんて、あの日の僕は思いもしなかっただろう。

今日は付き合ってから3ヶ月目の記念日で日曜日。

あの日から、私のおとぎ話のような恋ははじまったのだ。

シンデレラに憧れていたが、私にはガラスの靴は合わなかったようだ。

タイが曲がっていましてよ。すぐ頭の上で聞こえるお姉さまの声で、ふと我に返った。

君の声が、鼓動が、こんなにも近くにあるなんて。

屋上へとつながる非常階段の一番上で、僕らはいつも別れのキスをする。

夕焼けに照らされた彼の顔はいつもより少し赤く見えた。

廊下を歩いていると向こうからお姉さまが向かってきたのが見えた。「ごきげんよう」「あ……ごきげんよう」にこりと微笑んでくださったお姉さまの顔がまともに見れない。きっと変な顔をしていたはず。こんなにも心臓がうるさいのだから。

しんしんと降り続ける雪の中、僕は彼と手を繋ぎゆっくりと歩いていた。

僕の記憶の中で微笑みを浮かべる彼は今どこで何をしているのだろうか。

甘いカプチーノを飲む度に、私のほろ苦い思い出が鮮明に蘇るのだ。

きっと僕は、彼が大好きだったのです。

たくさんの愛情をくれる、恐ろしい人だった。

ピンポーンと軽快にチャイムが鳴り、僕は恋人を迎えいれるため玄関を開けた。

小さいころからずっと、彼の隣はぼくのものだった。きっとそれはこれからも変わらない。

甘いマシュマロにもかなわないほど、僕は今目の前の恋人に囚われていた。

今日は初めてのデートの日だ。晴天。風も心地よいぐらい。行く場所だって完璧。服装だっておかしくないはず。心臓の音がいつまでもうるさく響いてくる。待ち合わせ時間まであと10分。

大好きだって、もっと素直に伝えられたら苦労はしない。

どう頑張っても、もう届くことはないのに。

愛していると何度伝えればこいつにはわかるのだ。

きっと彼を好きになってしまったのがそもそもの間違いだったんだ。

人は恋をすると馬鹿になる。たぶん僕もその言葉に当てはまる人物の一人だ。

ふとしたときに、あぁ、好きだなと思うのだ。

きっと僕は、死ぬまであの子が好きなんだ。

愛してる。ただそれだけの言葉が素直に出てこない。

今思えば、一目惚れだった。

やっぱり私は、彼女が好きだ。

隣で並んで歩けるだけでうれしかった。同じ中学から同じ女子高に行って、同じクラスで。なのに、こんなにも幸せで良いのだろうか。

どうしても伝えたい。今言わなかったら絶対に後悔する。好きだ。僕は、あいつが好きなんだ。
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