秋の夜逃げ
1.nov - 11.nov
#00
企画に参加したものの展示です。
どなたでもご自由にお使いいただけます。
ルール
はいつもどおり。確認してからお使いくださいね :)
実は縦読みできるお題も複数あります。探してみてくださいね :)
表示出来ない字は日本の文字に置き換わっています。
#01
君のもとへは戻れない
ひとことの文も残さず
止まらぬ列車で南へと
#02
ジャックオランタンで道を照らして
ガラスの靴の音だけ響く
姿は見えずとも影にいる
剥ぎ取ったのは仮面だけ
ドレスを裂いて暗がりに
残ったものは空っぽの城
神様だけが行き先を知る
#03
僕は悪役だってかまわない
主人公は、きみたちだった
真っ黒の服で心も覆ったら
駆け抜けるのは孤独の夜道
残したものは真実の手紙と
少しの後悔と深い愛を君に
その箱はまだ開けちゃだめ
#04
荷物は魔法のトランクに
月曜日から始まる憂うつ
ルビーの瞳を涙で濡らす
なぁ君はそれでいいのか
来世でもまたきっと親友
いつかなんて期待はずれ
瞬いた星に願いをかけて
#05
君にあの日の夜を見た
みっつ数えて奪うから
花火のような儚さと夢
僕はもう独りじゃない
空腹だって満たされる
野薔薇の城に隠したら
もう誰にも触らせない
呪いのように君を蝕む
#06
三日月を映した湖の底まで
なぜか浮かぶのは君の横顔
ひとりぼっちでさようなら
#07
人形ごっこはもう止めだ
今宵のパレードが最初で最後
ごきげんよう、マイフェアレディ
リボンはきつく結んでね
#08
きっとあったそんな未来
三日月の夜に誓いを破る
ガラスに映るバラの花弁
大切物は宝箱に逃がして
目を閉じればそこは天国
#09
終焉に君と舞台の真ん中で
残ったものは割れたグラス
ブルームーンと旅先の恋人
レディ、お手をどうか僕に
ドアを潜ればお伽噺の終り
#10
緻密な計画と計算で
吐く息は白く悴んだ
闇夜の星を身に纏い
舞台ではもう舞えぬ
留守にしますは現世
#11
仮面の奥に隠したなみだ
楽園にはまだいたらない
暗く淋しいだけなのです
連日君を思いつづける秋
名前を救う旅に出るのだ
いいよぼくを見つけてよ
#12
天国にだって手が届く
んーでもまだ眠いんだ
ペチカで暖まったなら
スープを持って夜の森
扉はまだ開けちゃダメ
#13
生まれ変わるならさくら色
楽園に踏み込めない子供達
目を閉じればいまも流れ星
深夜の逃亡どうかぼくらを
行ってきますは細波に消ゆ
#14
戦えそれが正義じゃなくとも
冷徹と言われたって構わない
そんなぼくらは夢が見れない
悴んだ手で流れ星を掴むなら
連夜想うのはきみのことだけ
#15
秋桜の絨毯を蹴散らした
ノイズはもう聞こえない
夜風に揺られて遠くまで
逃げも隠れもお手のもの
#16
そしてそれが追いかけてくる
正面だけ見て振り返らないで
手を繋いではぐれないように
夜は真実を浮き出してくれた
ルビーによく似た瞳を射ぬく
#17
最果てまでの遠い道のり
夜中の星だけを頼りにさ
長い長い秋を駆け抜ける
来世に期待して永遠眠る
#18
明日また恋をする
君のいない夜明け
野原に埋めた手紙
予告無しに昇る月
泣き虫なぼくたち
我慢はできないの
#19
おうちにはもうかえれない
やだやだばっかはだーめよ
すきなあのこはへいのそと
みずにしずむようにねむる
#20
窓の外、飛んでいく紙飛行機
黄昏時の君の形をした鬼さま
今宵さよならの呪いをかける
んーっとね、から始まる思考
どうせ消えるならなにもかも
#21
好きばかりが溢れだす
元の道には戻れない
もう忘れていいよ
#22
初めてましてぼくの恋心
次ぎはもうなくていいの
見える景色は輝いていた
面と向かえた昔が恋しい
#23
I wanted to see your smile.
Don’t catch me.
Only the stars know the truth.
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