Alles Gute zum Geburtstag

今日は、彼がいなくなってから7回目の誕生日だ。

愛しい人は、どうやら僕に誕生日を祝わせたくないようだ。

知らなかった。今日が彼の誕生日だったなんて。

ぼくたちの11回目の誕生日は、それは特別なものだった。

ふーっと勢いよく蝋燭の火を消した彼女は、今日、24回目の誕生日を迎える。

お誕生日おめでとう。観葉植物に話しかけながら私はケーキを食べた。

3ヶ月と25日をとうに越したのに、バースデーカードはまだ届かないでいた。

天体観測にはもってこいの学校の屋上。僕は今日そこで誕生日を迎えた。

サプライズのことはバレていないだろう。今日もあれこれ話しながら教室に向かう彼を横目に僕はそう思っていた。

年に一回の誕生日だから。僕に祝わせてほしい。

ケーキ良し、プレゼントもよし。主役の到着まで、あと５分。

もしかしたら、今年は父上からお祝いの手紙が来るかもしれない、なんて、希望を抱いてしまう自分にもうんざりしていた。

初めての手作りケーキは意外とうまくいった。ただ、誕生日のプレゼントだけがまだ揃わないでいた。

ただ短くおめでとう、と書いてあるカードが毎年届く。これが楽しみで仕方がないのだ。

クリスマスもハロウィンも仏頂面の彼が年に一回、素直に祝ってくれるのがこの誕生日だ。

僕らが親友になってから初めての誕生日を迎えた。

不器用な友人はおめでとう、と短く書いたカードをプレゼントのリボンに挟んで渡してくれた。

なんて幸せ者なんだろう、こんなにも多くの友人に祝ってもらえるなんて。
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