Rekord von magischem Erz | ナノ

Rekord von magischem Erz
魔法鉱石の記録
月明かりの破片と呼ばれるこの石は北欧の森の奥深くでしか取れない貴重な鉱石である。寒い時期に満月の光を十分に浴びた石が砕け淡く発光したものだけが研究や薬品の材料として使われる。普通に砕き食べる分には害はないが甘いものとともに食べるとたちまち全身を激痛が襲う。屍薬や怪水解毒薬に稀に用いられ貴重な材料故値段は高い。稀にというのはこれを用いると副作用を軽減することが出来るからだ。しかし別の素材との相性もあるため多くは使われない。実に実用が難しい石である。
ヨルダーン・ルドルフ・ハブリエル・ルイ・ファン・パーセン『上級鉱石記録第一巻』
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星の雫とは古代では人魚の鱗だと思われていた薄い石である。透明な石だが光に翳すと淡く水色に光る。多くはドイツのゲロルド湖の近く採取され広く薬学に愛用されている石である。石単品でも使用でき、粉末状にして水に溶かし飲むと不安やストレスの解消になりよく眠れるとの効果がある。なぜ人魚の鱗だと思われていたかというと、その昔ゲロルド湖には水中生物が多く住んでおり人魚も多く住んでいたため、古代の人々は成長期の人魚の鱗が湖の反乱により流され土に埋まっていたものと考えたようで古く文献にも記されている。
オーラフ・マルク・レーゼル『星の雫観察記録』
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ジークランド鉱石とは、325年にジークランド第一級魔法博士がエジプトで発見した鉱石。深い紫色で一見アメジストに似ているが、満月の光を浴びると群青色に発光するため間違えることは少ない。また、鉱石ではあるが真水に浸すと溶けるため食用や薬学用としても用いられる。海水だと濁ったような紫色になる。真水に溶けた鉱石は見事な透明度のある紫色で、光にかざすとやはり群青色に見える。飲むと頭痛や肩こり神経痛の改善となる。効果は見事なもので薬としても広く一般的に親しまれている代物である。
イヴァン・クラーヴジエヴィチ・シャバリン『ジークランド鉱石について』
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黒曜石のような輝きを持つこの鉱石は実は水に溶けやすい性質を持っている。正式名称はブラック・ルーン鉱石。溶かすと粘土状の泥となり非常に使い勝手がよく、薄めて薬やドラゴンの餌としても愛用されている。多く採掘されている場所はフランスのブルターニュ地方であり、その昔、薬学者のルーン・F・ブラックが初めて見つけたことにより彼の名前がついている鉱石である。また月明かりのもとで一晩置いておくと薄く月の輝きを帯びランタンの役割も果たすとして古くから人々に愛されている。
テディ・エドモンズ『魔法鉱石図鑑・上』
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