お題:
あなたのいない雨上がり虹の麓に一人だけ
透けたお空に硝子玉
誰もいない水溜まりでステップ
静かに飛んだツバメのように
傘を外して見上げた空
蒼と恋の交わるところ
神様だって泣き止んだ
裁断された紫陽花の花
好きと嫌いとそれ以外
花束の向こう側に透ける君
公園に響くひとつの足音
ビニール傘に漂う哀愁
雨の輝きを僕にもおくれ
ひとりぼっちで迎える晴れ
水溜まりに映る藤の花
忘れられない君の横顔
指先五センチ届かない
星の瞬きを知らない僕
赤い傘に射したお日様
紫陽花だけが微笑んだ
虹だけが君を知ってる
飴玉を透かした青い空
空に透かした甘い飴玉
隣に並ぶはずだった影
また明日ね、なんて嘘
私のあいした赤い唐傘
「お題:」の横の言葉は参加した企画さまのものですのでお持ち帰りはご遠慮ください。