5000 | ナノ




愛しいのだと泣く獣
涙で湿る心を許すな
煌めく君の瞳の心髄
最期まではご一緒に

僕を探して海の底まで
君のいない日々の迎え方
さよなら、君の生まれた日

過ぎ去って三回忌
僕らが居なかった
創られ過ぎた物語
忘れ去って綺麗事

いずれ君のいない世界
手を伸ばしても擦違い
並行世界の君を愛する

ここはぼくの居場所じゃない
どうかお願い諦めさせてよ
撃ち抜くのなら容赦無く
氷の様に冷え切る心臓
償いきれない罪の華
狙い定めて確実に
君の手で葬って

Don't look at me with "My loved eyes"
(愛しい瞳で僕を見ないで)
From your AtoZ
(君の始まりから終わりまで)

出来損ないの身ではありますが
お前は何も知らなくて良い
そんなに世界が愛しいか
どうか何も聞かないで
吐き気を催す恋愛劇
繰り返すさよなら
涙だけがぼくの味方
理由は別にあったって
その道標に先はあるのか
足元からそれはやってくる
終わりは等しく始まりは静かに

ほかほかご飯が待っている
一緒に作るって美味しいね
好みはわかっているからさ!
さぁ、はやく帰ろうか
じわりととける君の愛情

「今日の晩ご飯はカレーだよ」
「一昨日からずっとカレーじゃないか……」

手痛い告白劇
はちみつ色の恋心
無言の肯定唇で塞ぐ
盛大な悪戯パーティー
はじめまして前世の友人
大事な話はふたりきりでね
シュレッダー行きのラブレター

「なぁ今日テストあったけ?」
「さぁ?お前だけあるんじゃねえの?」

「バカ!だから放送室ジャックなんて無理だって言ったろ!」
「鍵までは手に入ったんだけどなぁ!」

「学年末パーティーは仮装でどうかな?」
「仮にパートナーが仮装だったら俺は全力で他人のフリするぜ」

仄かな温もり
夢の中の微笑み
まだ足りないの?
時折君を思い出す静寂
麗らかな午後、君を待つ
目覚めの5分で忘れる僕ら
優しく包んで離さないでね

Found you!
(みーつけた!)

青もいいけど赤も好き
愛しい模様の水風船
仕方ないなって笑ってよ
掬って届けて何度でも
その時間だけは私のもの

愛しい泣き虫
我儘なお姫様
そんなお顔をされたらさ
あれじゃないと、嫌なんだって
何度だって掬ってあげるさ

うつろを見出す午前二時
どうあがいたって沈むだけ

神様なんていなかった
咎人のための楽園

おとなに成りきれなかったぼくら
ずっとこのままでいいじゃない
現実に目を向けられないの?
心がついていかないだけさ
もう戻れないならいっそ
後悔するなら今のうち
いつか"大人"になる僕ら
夢見るだけが全てじゃない
気づいた時には手元にはもう
いつまでも宝石ではいられない

その声だけで頑張れる
誰もそこにはいないけど
迎えてくれる人がいるなら
現実逃避の練習風景
その瞳で見つめられたい
影も形もないもので

「ただちょっと、カワイイ子に応援してもらえたらなーって」
「羨ましいなんて思って無いっす!!」
「他校には居るのになんでウチには……」
「マネージャー自体いないってそれはそれで問題ですよね?」

いまだそれは現実なのです
夢に見るだけでは足りない
最後に僕はなんて言おうか
全てを飲み込み仕舞いたい
息吐くようにうそで隠して
アルバムはまだ捲れないの
甘いミカンで傷を埋めよう
心焦がれる埃塗れの宝石箱
あなた以外では傷付けない
記憶に残って離れないから
僕はあなたの何になれるの

届かぬ祈り掌の中
一等明るい君の名前
占って僕らの三千年を
掬って食べてしまおうか
きらりと光る宇宙の金平糖

例えばそうドーナツの穴
神秘の先に見据えるもの
時の流れの小さなボクら
輪郭すらも見えやしない
暗闇ばかりで凍えそうね

赤い糸で、なんて言ってみたい
ガラスの靴は置いていかない
あなたの名前指先でなぞる
幸せはね自分で掴むのよ

その笑顔だけは曇らないでいて
君が救いになっているんだ
時には鋭い刃物のように
優しく貫く君の言葉

私たちいつもふたりぼっちだった
その手を掴んでいればだなんて
お隣、空いてしまいますのね
わかってたってさよならを
星はいつでも二人の上に
手の届かなくなる背中
輝く雫を涙と呼ぼう
淋しげに揺れる瞳
消えゆく靴音
永遠に別れを誓う
隣に僕はいないのか
君の未来を祝福しよう
涙でぬれたハンカチーフ
指先がほら離れてしまうわ
巡り合わせの運命に逆らって
大丈夫だって、笑って去ってよ
きみとぼくの悪戯同盟解消記念日

蝉の声も遠くなる
仄かに光る蛍も消えた
じわり、ゆらり、石燈篭
向日葵も朝顔も枯れてしまった

あの日の花火は記憶の中に
かすかな夏の終わりの香り
祭囃子も遠い空に溶けた頃

スイカを冷やす小川も仕舞い
手に持つ提灯ゆらりと揺れて

誰も語らない怪奇譚
幽霊話もこれにて閉幕

前よりかわいくなった君
きっと必然的な再開だよ
前見たときと同じ笑顔で
だって、昔はそんなにね
懐かしいと思えるぐらい
あの頃から変わらない物
他愛もない昔話をしよう
次はいつ会えるのだろう

居心地のよい年齢差
さぁ、頼って良いんだよ
かわいい弟のためですから!

そんな無理に姉ぶらなくても
だけどやぱり頼ってしまう
甘えたい盛り、なんです

理想の弟
生意気盛りが憎たらしい
全く言うこと聞かないんだから

これが姉と言う者か
全く人の気もしらないで
年上だからってなんなのさ

毎朝恒例のご挨拶
ハロー、不機嫌な兄妹へ
寂しくなんてないんだからね
厭味ったらしく笑顔でどうぞ
近所では評判の"兄妹"ですから
第三次兄妹大戦争

あの時間違えていなければ
もう少し、あと少しの苦悩
未来永劫2度目は来ないの
後悔は経験にならなかった
いつだって信じていたもの
忘れられないチョコレート
あと少しの聡明さがあれば
どこまでも苦い思い出達よ
あの日の真相はもう闇の中
ただただ星屑を数えるだけ
やり直せるならxx回目の夜
永遠はきっと独りで過ごす

暗闇で 聞こえる声は 哀しげで 手を伸ばしても すくえぬ涙
少しでも 君の力に なれたなら 僕は空をも 飛んでいくのに
星を編み あなたの想い 応えたい 抱きしめさせて 夜が明けるまで
掻き抱く 君の声は 聞こえない 記憶の淵でも 僕を愛して

夜明け前の凪
暗がりの一等星
瞬きも惜しむほど
零れる涙は君のため
執着のキスを贈るまで
瞼に君を焼き付けて
愛は消えない物語
永遠へ連れ去る
よるの彼方へ

ここにたどり着くまでの永遠
消え去って捨て去った者達
僕には君しかいなかった
だから優しい嘘だった
きっとそれが真実さ
星屑の共鳴する夜
ちっぽけな未来まで
いつかきっと許してね
君の背中を見送ったのも
まるで昨日の時のようだね
時計の鐘が冷たく伝えるから

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5000hit Commemoration project.
Thank you for participating!!
With love.
30 June 2018

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