5000 | ナノ




蝉の声も遠くなる
仄かに光る蛍も消えた
じわり、ゆらり、石燈篭
向日葵も朝顔も枯れてしまった

あの日の花火は記憶の中に
かすかな夏の終わりの香り
祭囃子も遠い空に溶けた頃

スイカを冷やす小川も仕舞い
手に持つ提灯ゆらりと揺れて

誰も語らない怪奇譚
幽霊話もこれにて閉幕

Theme:夏の終わりのイメージで

5000/main


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -