「・・・・・ロ・・・ゾロー!起きろ、飯だ。」
重たい瞼を開けるとそこにはエプロン姿のサンジがいた。
「・・・・なんでいんだ?」
確か今日は夕方までサンジは学校だったはず。さっき時計を見た時は12時過ぎだった気がする。
「何言ってんだよ。もう7時だぜ?外見てみろよ。」
窓の外を見ると既に真っ暗で雲の間から月が輝いていた。
「お前ずっと寝てたのか?こんなとこで寝てっと風邪ひくぞ。まあ、お前なら風邪なんてひかないだろうけど。」
話しながらキッチンに行ったサンジは飲み物と箸を持って戻って来た。そして俺の前にあるソファーに座った。
「ほら、冷めねぇうちに食べろよ。」
サンジは俺に箸を渡すと食べ始めたので俺も食べることにした。
俺達の両親は2人とも一緒の仕事場で働いている。毎日仕事が忙しく、泊まりがけになることがよくある。だからこうやってサンジが食事を作る事は何度もあった。
サンジは専門学校に通っていて、コックを目指している。だから両親が帰って来ないときはこうやって料理を作ってくれる。
今日も2人とも仕事が終わりそうになく、終わっても朝が早いので近くに泊まるらしい。
「あ〜食ったぁ。よし片付けるか!ゾロ、俺後から風呂入るから先に入ってしまって。」
食器を流しに持って行きながら言う。
「あぁ、じゃあ先入るな。」
立ち上がり、風呂に向かった。
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