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千種誕


千種がぼんやり外を眺めている。
何かにおいてやる気の無い千種がつまらない。でも嫌いではない。
犬はチャンスを伺ってゆっくりとアジトから外の景色を見ている千種に声を掛けた。


「柿ピー、柿ピー」

「何?犬…」


外を見ていた千種の目が犬に向けられた。
眼鏡の奥の目はやっぱり何処かつまらなさそうだびょん
犬はズボンのポケットから小さい長方形の物を取り出した。
今日の為に買ったんら


「ガム喰う? 1枚らったら食べていいよ」

「有難う。…にしても珍しいね、犬がガムくれるなんて」


(いらないんだけどな)波風を立てるのを面倒がって千種はそう答える。
ただ、やっぱり気になった犬の行動。
(しかも苺ガムだし)何か変な物でも拾い食いしたかな
何処までも酷い見方の千種。
そんな千種の考えを余所に、犬はにへらと笑った。


「今日ら柿ピーの誕生日らからな、ガムは好きらけど柿ピーが1番らから。特別だびょん!」

「そう…」


千種はあくまで冷静。
心の中では(可愛い…)と思っていても
たかがガム。されどガム。
犬がガムをくれる意味は大きいと思う
さりげに“大好き”だなんて告白されたし



「…特別にちゅーもして‥いいびょん…」

「それ、犬がして欲しいだけじゃないの?」


恥じらう犬に千種はやっぱり冷静に言葉を返す。
素直に中々なれない自分の性格が少し恨めしく面白くない。


「だったらもーしないんれすか?!」

「…するけど」


犬が少し逆ギレを起こした感じで言葉を発して、漸く千種は素直になるのだ。



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む、無理…柿犬以前の問題に文章の書き方が分からない。
が、イチャコラ希望。
(2008.10.26)




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