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カメラマンと貧乏学生の恋


ゾロは戦場写真みたいなリアルな感じなのだとか撮ったり。それだからこそなのか反対である田舎の生活だったりそう言うのの優しさなんてものも写真に収める事が出来るから。
そんな写真に見惚れたジョニーとヨサクの2人が「弟子にして下さい」なんてゾロの元を訪れた、それ以来。2人も撮った写真を雑誌社に持ち込む毎日、で。
最近ある1社と契約出来たとゾロに報告したばかりだった。




■□■




金色の髪だとか線の細い身体だとか綺麗な青瞳だとかが。印象的で。
ジョニーとヨサクは、だから声を掛ける。


「すいませーん!其処行くお兄さーん!」

「あ?」

「ちょっとあっし等に写真撮られたりしてくれませんかね?」

「写真…?」

「ちょっとちんこの写真を数枚ほど」

「は?お前等ゲイ?」

「あっし等は違います!けど会社がそう言う雑誌の製作をしてんです」

「お兄さんゲイ受け良さそうな感じするんですよー。モデル代はわりと良いですよ、写真撮るだけ3万円」


写真撮るだけなら別に良いだろ。ビデオ出演とかじゃねぇしな、なんて。貧乏学生なんだ。惹かれて悪いか。誰にともなく言い訳なんか並べてみたりして。




■□■




カメラの機材と生活用品が混在した室内にはカメラのシャッターを切る音がやけに大きく響いて。
この空間を支配する空気の色が何だか段々別の色を持ち始めたりするの。サンジが気付いた時には少し遅かった。
眼の前には鼻息なんかちょっと荒くして。眼付きもちょっと欲を滲ませたような。そんな2人が。


「勃起してるのも撮らせて下さいよ」

「あっし等が手伝ってあげます」


なんて押し倒してくるの。
4本の手がサンジの身体、縦横無尽にあちこちをまさぐる。
嫌だイヤダいやだ気持ち悪い、きもちわるい…!!!
たかが3万の為に捨てられる様なものなんかじゃなくて。
付いて来たの失敗だったなんて自分の軽薄な行動を戒めて。自嘲の混ざった涙が頬を流れた時。


「何してんだ?てめェ等」


声がした。




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「 ……ジョニー、ヨサク。確かにこの部屋はてめェ等も好きに使ってかまわねェ。けどてめェ等何してやがる」


あまりの剣幕に。そんなもの誰だって恐怖ってもの感じずにはいられない。それは2人も例外じゃなくて。
「げっ、現像して届けねぇと!相棒!」「締切がヤバいな、相棒!」なんて良く分からない言葉を残して。
姿は瞬く間に消えた。
逃げ出した、よりも、消えたが正しい、この場合。

2人っきりになった部屋で。横目同士の視線が絡んだ。
近くにあったシーツに剥き出しのままだった下半身隠す様にして。


「助かった。サンキュ」


サンジが告げれば。「あァ」と言葉が降る。
直ぐに室内は静かになって。静かなはずなのに。緊張した心臓が脈打つ音が煩すぎる。ドキドキして。


「テメェ、名前は?」


思わず聞いた。
なんか知りたかったから。




■□■




「 ……今会ったばっかだけどよ、なんかテメェになら抱かれても良いなぁ、なんてな」


ニシシって笑って見せれば。ぐんと距離が近付いた。
視界一杯に広がるその顔が双眸を閉じるから。サンジも一緒になって。眼を閉じる。
くちゅり、小さな水音に。耳だけでなく脳までも呑み込まれてしまう。


「────煽ってんのか、てめェ」

「そうだって言ったら?」

「 遠慮も手加減もしねェ」

「そんなものいらねぇんだよ、クソ野郎。   抱けよ、テメェに抱かれてみてぇ」




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散々揺さ振って揺さ振られて。ぐちゃぐちゃに蕩けるみたいに互いでいっぱいになって。ガキかって位、酸素も唾液も交換するむちゃくちゃなキスしまくって。もう無理だって悲鳴上げて混ざり合って。
最後にぎゅうぎゅうに抱き合った。


「何つーか、改めて考えるまでもなかったけどよ、結果的に。俺テメェに惚れたみてぇだ、ゾロ」



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書きたいトコだけ書いてみよう!なので文章はろくにつながりません。
写真に撮るって行為ってE☆ROくないですか?あたしだけですか(゚▽゚)?
付き合いだしたゾロとサンちゃんもそんな変態プレイにハマれば良いと思います(←)
ゾロが颯爽と登場した、あの瞬間に、ゾロはサンちゃんに。サンちゃんはゾロに。互いに心臓を打ち抜かれたみたいになってしまって。つまりは一目惚れ。
話すればするほど、一目惚れはその存在を確実なものとして濃くしていくだけで。逃げられなくなったりして^^*
あとはラブラブ街道まっしぐら!
(20100715)



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