第２回ＴＫＰ、最終ターン。
　第１回の前半戦・後半戦と合わせると計５回開催された『The Killer's Project』だが、今作はこれまでに公開した４作の殺し屋小説を総括したような内容になった。『BRAT&FART』、『グリム・リーパーによろしく』、『ラスト・ラブレター』、『I'M ROSE』、この４作に出てきたキーワードをバラバラに分解して合体させて組み立てたような、そんな感じだ。

　それでいて今回は当企画に寄稿した作品の中では初の三人称小説とし、登場人物たちの心理描写を極力まで削るという技法に挑戦してみた。これがまあ、想像以上に難しかった。
　目指したのは「ＢＧＭのない映画のような作品」。どこまでも淡々と、突き放した視点から、それでいてエンドロールには「君が死ぬとき、それを見届けてくれる人はいる？」、そんなエンディングテーマが聞こえてくるような、そんな作品……を目指したつもりですが、今回もまた自分の力不足が否めません。まだまだ修行が足りないなと、読み返して深く反省いたしました。ごめんなさい。

　何はともあれ、これで第２回ＴＫＰも終幕。
　年明けから計３回に渡るこの企画に参加してくれたメンバー、そして企画を共に楽しんで下さったすべての読者の皆様に、心からの感謝を込めて。

　ご参加並びにご愛読、大変ありがとうございました！