Call me 時系の魔女 | ナノ
登場人物/用語紹介

登場人物/用語紹介


■鏑木一族


鏑木・T・虎徹

 シュテルンビルト第三期ヒーロー ワイルドタイガー。 NC1981年10月31日に事故で急逝した。


知枝・T・セーブル

鏑木一族直系の天使(飛翔者/Thrones/時空系能力者)「血脈を辿る時系の魔女」と類するN.E.X.T.たちからは呼ばれる、第六世代の希少能力者。
先祖にワイルドタイガー 鏑木・T・虎徹を持ち、彼の玄孫にあたる。父親が有色コーカソイドの為、髪は栗色(茶色)で瞳は藍色、肌も褐色に近い。
血脈を辿るが故に、過去へしか飛翔できない。
自分の祖父にあたる過去の鏑木虎正の元へ飛び、バーナビー・ブルックスVと出会い恋をする。
後に知枝のミドルネーム Tは、 飛翔者(Thrones)のTと判明する。


鏑木虎正

 知枝の祖父にあたるが、知枝が15歳の時に亡くなっている。そしてこの15歳の知枝は虎正の存在を知らなかった。
飛翔者として目覚めた知枝が直接コンタクトできた最初の人物で、第五世代の希少能力者。世間一般では稀代のテレポーター(瞬間移動能力者)とされているが、実は飛翔系能力者の中でも最も希少とされた、「翼無き者」、タイムキーパー(時間停止能力者)。彼の真実の能力を知っていたのは、彼の母「鏑木楓」だけであり、彼女は絶対にその力を飛翔者(天使)以外に知られてはならないと遺言した。
シュテルンビルトで活動している試作実験体バーナビー・ブルックスVの補佐、兼監視役として政府から派遣されている。政府軍所属・階級は少尉。
 後に飛翔者に伝わる「天使(エゼキエル)の預言」にあった 飛べない天使が自分であったことを自覚しその使命と運命とに自らを投じることになる。


鏑木恵子

 虎正の一人娘で知枝の母。 第五世代N.E.X.T.でヒーラー(肉体修復能力者)。一度離婚し、鏑木傍系の鏑木友則と再婚、知枝の異父弟 鏑木虎太郎を産んでいる。
知枝が16歳の時に亡くなった。虎太郎とは10歳年が離れている。


鏑木虎太郎

 鏑木恵子と鏑木友則の間に生まれた 第六世代のパワー系N.E.X.T.。
髪や肌の色等は生粋の日本人だが、瞳は珍しいブルーグレイ。見た目は恵子にそっくりで(恵子は楓そっくり)自分の女性的容姿にコンプレックスを持っている。しかし中身はかなり男らしい性格で、大雑把で乱暴(能力故に・・・)。愛情深くて意外に繊細なところがあり、Wはそんな虎太郎を心から愛してる。
16歳になったらバーナビーWと結婚したいと父親に言ったら「独立してから寝言は言え」と張り倒された。そもそも年齢の問題ではないということに虎太郎はこの時点で気付いてなかった。(友則さんは相手が男性っていうのがどうしても駄目w)結局18歳の時に20歳になったら結婚してもいいと許可をもらう。


鏑木友則

 鏑木傍系の日系人。恵子と再婚して虎太郎を儲ける。べらんめえ調の親父。
割合古い日本人的考え方をする親父の為、一人立ち以前の結婚にはいい顔をしない。この世界の現行法律は可怪しいと思っている。結婚についても古臭い考えを持ちジェンダー改革どうこう以前に恋愛は男なら女とするもんだと密かに思っているが偏見だと判っているので公言はしていない。16歳になったらバーナビーと結婚したいんで承認してと虎太郎が言って来た時には「言い方がなってない」「一人立ちする前に世帯を持つなど許さん」「世間では学生結婚が流行りなのかも知れんが俺は許さん」と張り倒した。バーナビーに対しては意外な事に好印象で、成人したら好きにしろと照れ隠しもあって言い放ったが、結局二人の仲を許した。
恵子さんには心底惚れていたらしく、未だに仏壇の写真を前に涙ぐんでいる。 虎太郎が恵子に良く似ているのもあって内心溺愛状態なのだが、そういった愛情を外に見せると恥ずかしいというのが先に立ってそっけない態度になっている。娘だったら嫁にやらなきゃならないから男で良かったと安心していたら、相手がバーナビーW(男)だったので仏壇の恵子に向かって嫁に取られたと嘆いた。でも実際は虎太郎がバーナビーを嫁に取る形になり、「お前らどっちがどっちなんだ!」と二重にショックを受けた。


鏑木楓

 第四世代の希少能力 「生体コピー能力者(バイオメトリクスコンプリーター)」 鏑木・T・虎徹の娘。
知枝の曾祖母にあたり、虎正の母。恵子の祖母。


■バーナビー


バーナビー・ブルックスJr

 ワイルドタイガーをバディに持っていたシュテルンビルト第三期ヒーローで、伝説となっている人物。
衰退する人類を救う為に自分自身を献体したことによって国のみならず、世界でも英雄と讃えられている偉大なN.E.X.T. 
NC2001年没。


バーナビー・ブルックスV

 バーナビー・ブルックスJrが遺した細胞から作成された試作実験クローン体。
オリジナルと違って、プラチナブロンドと青い瞳をしている。容姿はクローン体なのでJrと寸分違わない。
この時代(NC2100年代後半)には既に存在しなくなった第三世代のパワー系N.E.X.T.で力はFive minutes One hundred power。
シュテルンビルト特殊政府圏において、恐らく最後になるであろうヒーローとして活動を行いながら、人類を衰退に追い込んでいる原因を突き止める為の生体実験に従事している。自分の前身であるバーナビー・ブルックスJrの詳細記憶を実は引き継いでおり、これを知っているのは一部のラボ(N.E.X.T.研究機関)所属者のみ。


バーナビー・ブルックスW

 バーナビー・ブルックスJrの遺した細胞から作られた、試作実験体Vの予備として第二号胚から作成されたクローン体。
Vの功績が認められて生存を許された。元シュテルンビルト特殊政府圏であるシュテルンビルト財政が一切の面倒をみている。
Jrと見目形全くそっくりだが、前身の記憶などは全く受け継いでいない。自分の出自を知らず、Vが普通に父親だと思っていたが、鏑木虎徹の介入(知枝の能力)により真実を知り一時期絶望。しかし意中の人である虎徹の玄孫 虎太郎は、彼の出自をものともせずWを受け入れた。
虎太郎が20歳になったら結婚する予定。虎太郎とは3歳違い。


ウィンザム・E・セーブル

 真の飛翔者(Thrones)であり、現在過去未来全てを行き来し時間軸を超えて彷徨う者。N.E.X.T.たちには天使として認識されている。
栗色の髪、褐色の肌、深い藍色の瞳を持つすらりしたと背の高い男である。実年齢は明らかにされていない。
固有愛称を持つ、飛翔者の中でもかなり知名度がある存在。ウィンザムのEは エゼキエルのEだというのが通説である。でも本人は「エドアルド」だと言っている。それが本名(彼が出現した時間軸での)なのかも知れない。
知枝を虎正が所属する時間軸に出現させるために恵子と結婚、代わりにウィンザムは探し求めていた「翼無き者」の力を手に入れる事が出来た。
彼の放浪の理由の一つに時間停止能力を得るためというのがあったらしい。知枝はずっと父は予知能力者なのだと思っていた。それは飛翔者は大抵自分の力を偽って他者に説明しているというのがあるから。飛翔者同士では名刺代わりに能力を告げることが多い。知枝にミドルネームT(Thrones)と名づけたのは、なんらかの目印だという。
恵子と結婚するために、最小単位での時間操作を行った。後に本来自分が出現しなければ結婚する筈だった 鏑木友則と再婚するように恵子を説得して離婚。
知枝を引き取って一人で育てた。知枝が17歳の時に自らの能力を彼女に明かし、再び時の狭間、時空を流離う者となった。
二度とこの時間線には帰還しないと言い残してあり、知枝が所属する時間線上では死亡した事になっている。


飛翔者(Thrones)/タイムジャンパー(時空飛翔能力)・タイムキーパー(時間停止能力)など細分化している。

 時空系能力者の通称。N.E.X.T.の間では飛翔者よりも「天使」と呼ばれることが多い。
トロウンズ(Thrones)は天使の階級で上級三隊第三階級の事。「神の配剤を通達する者」または「意思の支配者(Lords of Will)」という役周りの天使。


修復者(Sleeping Beauty)マインドリバーサー/マインドシンパスティックサウンドプレイヤー他様々に呼称される。

 精神系N.E.X.T.の間では伝説と言われている精神のリカバリー能力者の事。
深層意識の奥底で眠り続ける美女の印象があり、多くのサイコ系N.E.X.T.が彼女を目覚めさせようと一度は試みるがあまりの深度に誰も到達できていない。
その「眠り姫 Sleeping Beauty」を目覚めさせる者は、深層意識の最深度まで到達できる「修復者」だけだといわれており、転じて 修復者の事をSleeping Beautyと呼称するようになった。 最深度まで到達できるこのサイコ系N.E.X.T.は現世ではパワーが最弱だが無意識界へ働きかける事が出来るため、生命の進化の方向性を決定したり、変更したり、手を加える事が出来る。つまり「未来」をコントロールする事が出来る能力者なのだ。
無意識界は全ての生命体が参加していると言われており、其処には時間が存在しない。存在しないというより、全ての時間が同時に存在しているという、世界の中心であると言われている。 精神系N.E.X.T.の最終進化形態が「時間空間支配能力」であり、その派生が 天使(飛翔者/Thrones)であるらしい。

 時間空間支配能力者とは即ち――神である。



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