冬のアイスもなかなか乙





日が沈むのが早くなり、
季節が冬へ近づいていることがわかる。
私は手にコンビニで買った
破亜限堕取の入った袋を片手に屯所へ向かった。


「ただいま〜」

「おいおい、どこまで行ってきたんでィ。」

「名前ちゃ〜ん、勲心配したよ〜!
変なおじさんに捕まっちゃったか心配したよ〜」

「近藤さん、あんたも十分変なおじさんだけどな。」


帰ってくると近藤さんと総悟とトシが迎えてくれた。


「名前、なんか買ってきたんですかィ?」

「うん!見回りのついでにちょっとね。
破亜限堕取買ってきたの〜!」


ちゃんと3人の分も買ってある。


「俺はいいや。どっかの超甘党とは違うからな。」

「俺もいいかな。お腹冷えちゃうからさ」

「そうですか…」


トシと近藤さんはいらないみたい。


「じゃあ総悟は?総悟は食べるよね?」

「ああ、じゃあもらいまさァ。」


誰も欲しがらないかなとちょっと悲しくなったが、
総悟がもらうと言ってくれてちょっと嬉しかった。





「「いただきます(いただきまさァ)」」

「うーん!美味し〜」

「名前はストロベリー味か。
わかってねェや。」

「そういう総悟はなに味なの?」

「やっぱりここはバニラに決まってらァ。」

「ふーん…」


私がストロベリーを食べてると横からスプーンがのびてきた。


「あ、私の破亜限堕取!」

「いただきまさァ。」


そう言って私の破亜限堕取を一口食べた。
私も仕返しで総悟のを一口もらった。


「うん!バニラも美味し…」


するといきなり、総悟が肩に手を置いてキスしてくる。
軽く触れるキスじゃなくて、深いキス。


「総…んんっ…ん…」

総悟の胸板をぽんぽん、とたたくとやっと離してくれた。

「総悟っ…」

「お前が勝手に俺のアイスを食べるのに食べるからいけないんでさァ。

だから、俺は俺のアイスを取り返しただけでィ。」


そう言って総悟は何もなかったかのように
また破亜限堕取を食べ始めた。


悔しいがキスされたのがちょっと嬉しかったと思う自分がいる。


もう一口、総悟のもらっちゃおうかな。





総悟がヒロインちゃんを好き設定です。

で、ヒロインちゃんは総悟にキスされることによって気持ちに気づくみたいな感じです。




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