早く風邪を治す方法





「そーご…来て…くれたん…だね」

「彼女が風邪ひいてて彼氏が見舞いに来るのは当たり前でさァ。
ったく、名前は馬鹿だねィ。」

そう、私が馬鹿と言われたのは銀八先生の話をちゃんと聞かなかったから。











"えー、最近校内で風邪が流行ってるんでマスクとかしてそこらへん注意して過ごすように"







ちゃんとマスクしてればよかったのかなー…







「薬買ってきやした。飲みやすかィ?」

「うん。」


いつもと違って優しいなぁ…

やっぱり風邪ひいたからかな。






総悟は薬を箱から取り出すと、







自分で









薬を飲んだ。










「えっ?あの、総悟くん?」

「なんでさァ、名前」

「それ、風邪薬だよね?
私のために買ってきてくれたんだよね?」

「もちろん。
口移しで飲ませてあげまさァ。」


あたかもそれが当たり前のように言う総悟に私は顔を真っ赤にして抵抗する。



「風邪薬くらい…自分で飲めるよ!
それに…総悟に…風邪移しちゃ…悪いし…」


私の言葉を無視し、総悟の顔がどんどんと近づいてくる。

私は必死に抵抗するが、力が入らない。


「なーに恥ずかしがってるんでィ。
ほら、早く目ェつむりなせィ。
風邪は人に移すと治るんでィ。
…フッ、まあ名前の病原菌ごときに俺はやられませんがねィ」


総悟はそう言って口移しで飲ませてくれた。
苦いであろう薬がほんのちょっと甘く感じられた。



これはきっとキスの魔法。









(私、ずっと風邪ひいてたいなぁ)
(どうしてでィ?)
(総悟がこうやって来てくれるから!)
(…今あんまり可愛いこと言うもんじゃないぜィ)
(どうして?)
(どうしても!次そういうこと言ったらお仕置きでさァ)







沖田総悟第2弾!
今回は初の恋人設定です。
わりとありきたりな感じですかね…

優しい沖田さんが書きたかったんです!(


風邪が流行ってるわけじゃないですが、
季節の移り変わりは体調を崩しやすいので
皆さん気をつけてくださいね!




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