手袋なんていらない





「寒いね」

「そりゃ冬だからねィ」


マフラーを首にぐるんぐるんに巻きつけ、モッコモコの手袋をしているにもかかわらず、寒さが分かるんですねィ。


「総悟は手袋とかつけないの?」

「忘れやした」

「私のカイロあげよっか?」

「いや、いらねぇや。それより…」

「あっ…ちょっと総悟…」


名前の手袋を片っぽとりあげると、でてきた白い手を掴む。


「いい感じにあったまってまさァ。」

「もう!総悟のばか…」

「馬鹿じゃねぇでしょ。
こうしたら二人ともあたたかくなるじゃねぇですかィ。」

「ばかばかばかばか…」


そう言いながらさっきより強く握り返してくる彼女は最高に可愛くて、












いじめてやりたくなる。



「名前」
「ん?」

ちゅ

「〜っ!」
「ははは、タコみてぇ」
「誰のせいだと…!」




みなさん!あけましておめでとうございます!
そしてお久しぶりでございます。

寒いですね。
最近新しいマフラーが買えて幸せです。




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