hank you!



ゴロゴロドッシャーーン


「ひぃ…」


私は自室で一人、耳を塞ぎ毛布を被って雷が止むのをじっと耐えていた。
















「おーい、土方ァァァアアアア!」


入ったのはいいが、真っ暗で見知らぬ部屋。


「どこに逃げやがった土方コノヤロー…
今日こそは始末してやろうと…」


バズーカを構えるのをやめ、ふと足元に目をやるとなにやら毛布がもごもごと動いている。


「なんでィ、これは」


試しに足でつんつんとつついてみる。
するとビクッと動いた。


沖田が毛布を剥がすと、そこには小さく丸まった女の姿。
よく見ると沖田と同じ真選組一番隊の女隊士だった。
沖田が肩を叩こうとしたその時、稲光とともに轟音が響く。


「ひっ…!」


ビクッと動く小さな体。


「雷が怖いんですかィ?」


沖田が聞くと女はわずかに首を縦に振った。


「ったく…真選組の一隊士が雷ごときにビビりやがって。」


ほら、と沖田は手を差し伸べる。
女はしぶしぶ顔をあげ、差し出された手をずっと見ていた。


「どうした。早く来なせィ。」

「で、でも…」


女が迷ってるのを見かねて、沖田は女の手を引っ張り自分の元へたぐり寄せた。


「お…沖田隊長…」

「外が落ち着くまでしばらくこうしててやらァ。」


沖田の実は優しい一面!

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