其れは蜉蝣の屍体のやうに
珈琲とペンときみさへ在れば
路面電車のゆくところ
木蔭の密会
綺麗ですね、と云へない此の唇など剥がしてしまへ
回転木馬に会ひに行かう
きつと此処から連れ出して呉れるのでせう、
其の簪で何うか、私の心の臓をつきさして
硝子のしづく
さうして貴女は唇のかたちで私にアイを教へるのです
其れは蜉蝣の屍体のやうに/珈琲とペンときみさへ在れば/路面電車のゆくところ/木蔭の密会/綺麗ですね、と云へない此の唇など剥がしてしまへ/回転木馬に会ひに行かう/きつと此処から連れ出して呉れるのでせう、/其の簪で何うか、私の心の臓をつきさして/硝子のしづく/さうして貴女は唇のかたちで私にアイを教へるのです
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