愛すべき犯罪者に花束を
いつだって僕らは誰かのせいにして言い訳して逃げていた
美しきこの世界に唾を吐きかけた
エンディングは決して望み通りのものにはならない
終わりよければ全てよし、であれば良かったのに
変わらないものばかりがいつだって綺麗に見えていた
気付かないままでいられたらどんなに良かったか
苦しみよりも苦く甘い毒を僕は知っている
経験は何よりも尊い痛みとなって
この幸せを踏み躙ったのは君の愚かさだ
さよなら、愚かな僕のお母様
幸せに死にたかっただけ
全てが自分の思い通りになれば、この世界は酷くつまらない物になっただろう
世界はいつだって残酷で、そして喜劇に満ちている
染まらない色を憎らしく思った
立ち去った背中に君が残したのは鋭い爪痕
血は淀みのない流れとなって、落ちて行った
詰まらない人生だったと笑いたいよ
手の届かない距離に、幸福は存在する
時計の針を折ったのは誰?


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