長編 小説 | ナノ
第二章 〜ライバル出現〜


チャーミングラブVv 第二章 〜ライバル出現〜

今日は日曜日。学校は休みである。

「んー!今日は天気がいいな〜」

麗覇は、ボーっとしていた。

「れーいーはー!」

「ん?」

二階の窓から下を見ると、金が手を振っていた。

「おーい!ひまだから遊びに来たよー!」

「って・・・いいなんていってないよぉ〜!!」

「まあいいじゃん!!部屋に入れてもらうよ〜」

ガチャッ

そういうと、金は勝手に麗覇の家へと入っていった。

「お〜・・・何度見ても麗覇の家は広いねぇ〜・・・」

「金!いきなり遊びに来るのやめてくんない?こっちは迷惑だよ・・・」

「いいじゃん。そんなの」

「私が困るの!!」

「アハハハ〜!」

「く〜が〜ね〜・・・」ピキッ

「そういえば話いっきに変わるけど、麗覇って好きな人っていんの?」

「えっ!?」

「いるのか・・・誰なの?」

「い!いるなんて一言も言ってないよ!!」

「麗覇はいるんでしょ?好きな人Vv」

「い!いない!!」

「うそだ〜」

「なんでよ!!」

「麗覇はうそをつくと、声がでかくなるからね」

「えっ!?そうなの?!」

「うん、そうなの。で、誰なの?」

「紅煉・・・だけど・・・」

「そうなんだ!そうだったんだ!!初めて知った!」

「当たり前でしょ!!金は?好きな人はいるの?」

「いるよ」

「誰なの?」

「教えてほしい?」

「・・・なんかその言い方・・・ムカつく・・・」

「あ!ごめん、ごめん。つい・・・」

「で、誰なの?」

「茨木 魔紅君だよ」

「そうなんだ〜」

「はじめて知ったでしょ〜?」

「知ってるって言ったら?」

「うそ!?って言う。・・・・・・かも」

「かもってなんだよ・・・」

ガサッ

外でなにかの音がした。

「なに?今の音」

「もしかして・・・!お・ば・け?」

「朝にはいないよ・・・」

「ちぇっ」

麗覇は、外へ出ると女の人が草むらに隠れていた。

「誰?あんた・・・」

「!やばっ・・・!」

女の人はそういうと、走って逃げていった。

「・・・誰?いまの・・・」

「どんな人だった?」

「えっとぉ〜髪の毛の長さは・・・金と同じくらい?」

「ふむふむ・・・」

「んで・・・見た感じ、中学生かなぁ〜・・・」

「んまぁ〜もしかしたら、桜井さんかもしれないね」

「桜井?」

「多分だけど。桜井 未奈。同じクラスだよ」

「いたっけ?そんなやつ」

「いたよ。まあ、全然話さないけどね」

「へぇ〜・・・」

そんなことを考えながらでも、次の日になった。

「おっはよー!今日は間に合ったぞー!」

「はいはい。よくがんばりました」

「がんばりましたぁ〜」

麗覇は周りを見ると、金がいなかった。

「あれ?金は?」

「あ〜金はあたしより遅く来るって言ってたけど・・・」

ガタッ

そのとき、未来の隣の女の子が立ち上がり、麗覇に近づいてきた。

「ちょっとろうかに来てくれる?」

「いいけど?」

ガラッ

麗覇はろうかへと出た。

「あなたは・・・誰?」

「私は桜井 未奈。あなたとあの子の話、聞かせてもらったわ」

「は?なんのこと?」

「昨日話していたこと。忘れた?」

「あ〜あのこと?もしかして!あの人があんただったの!?」

「あのときはばれたかと思ったけど・・・きずいて無かったみたいね」

「私、考えるの嫌いだからね」

「あなたは紅煉君のことが好きなんでしょ?」

「・ ・ ・ 」

「なら、あなたと私はライバル同士ね。私も、紅煉君のことが好きなんだから」

「はぁ〜・・・そうですか。話はすみましたか?私、早く教室に帰りたいから」

「ふんっ!」

麗覇が教室に入ったとたん・・・

ガラッ

誰かがドアを開けた音。

「遅刻・・・しちゃった」

「金、遅刻することあるんだ・・・」

ガラッ

「あ〜あ、また遅刻しちゃったな」

「魔紅も?」

「今日は遅刻しなかったんだ。麗覇」

「私だって遅刻しないときだってあるからね!魔紅も毎日遅刻してるけど、少しは気をつけようとする気持ちはないの?」

「あの先生のいうことはなんかムカつくからね」

「いえてる・・・」

ガラッ

「遅刻か・・・」

「おはよ、紅煉。初めての遅刻?」

「・ ・ ・」

紅煉が、席に座ったとたん・・・

ガシャンッ

未奈が筆箱を落とした音だ。

「ごっめ〜ん。私の筆箱とってくれない?」

未奈がそういうと、紅煉は筆箱を拾い、未奈に渡した。

「気をつけろよ」

「うん」

未奈がそう返事したら、未奈はこっちをむき・・・。

「クスッ・・・」

と、笑った。未奈は麗覇のことを、本気でライバルだと思っていた・・・。



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