※なんてことはないですが、自分で検証したことのない捏造たっぷり文。なんとなく恥ずかしい 小平太は、どうやら跡をつけるのが好きらしい。 一体どこが楽しいんだか分からないが、胸元やら二の腕やらに唇を寄せて、せっせと赤い跡をつけていく。やめてくれ、と言ったって絶対聞かない。とりあえず、首筋とかそういう見えるところには付けないでくれ、と言ってあるが、怪しい。その度に包帯やら何やらで隠蔽する俺の身にもなってほしい。普段よく怪我をするからちょっとばかり包帯が増えてもなにも言われないのがせめてもの救いだが。 今日もまた、俺は疲れてぐったりしてるってのに。奴は嬉々として晒された肌に顔を寄せている。流石の体力に突っ込む気も起きない。 ふと、額の当たりに熱を感じて、ぎょっとした俺は跳び起きた。 小平太がちょっと驚いた顔をしてぱっと顔を離す。これは、まさか。 「ちょ、おまっ…!」 慌てて小平太をどかすと、部屋の隅から鏡を引っ張り出してのぞき込む。やばい、これ結構目立つ。 「なんてとこに跡つけてんだよ!」 額は、ないだろ!! 「えー、つけたかったんだもん」 小平太はまったく悪びれた様子を見せない。くそ、殴りてえ…という衝動を押し殺す。それよりも今は…。 「どうやって隠せっつうんだよ…」 綺麗に赤くついた額の跡。虫さされとかいってごまかせるだろうか。微妙だ。どうしたらいいんだ。 うんうんと悩む俺に、元凶は一言。 「いいじゃんそんなの見せとけば」 この暴君が!! 「先輩、頭どうしたんですか?」 「え、あ、ちょっとな…」 「留さあああん!いつの間にそんなところ怪我したの!?怪我したならちゃんと保健室に来てよ!」 「ちょ、包帯取るな、やめろ!」 というか額って跡つくんですか。やったことないからわからないです。捏造ばんざーい! |