文|log もしFooly Coolyの続きを書いたら(政+小十+慶) ※雰囲気ぶち壊しギャグ 「ちょっとどいてどいてどいてえええ!!」 ブオオオオッ 突如、叫び声が聞こえた。と思ったら、激しいエンジン音とともに、黄色いスクーターが突っ込んできた。 逃げる暇もない。 「ぐふぅ!」 それは、小十郎の腹に激突した。 搾り出された呻きを残し、きりもみ回転をしながら小十郎の体は数十メートル先に吹っ飛ぶ。 「…えええええ!?」 政宗は呆然とした顔のまま動けなかった。 ゴッ… 鈍い音を立てて小十郎の体は地面に転がった。 「こじゅっ…」 はっと我に返り、政宗は顔を青くした。駆け寄ろうと足を踏み出すより早く、背後から声が飛ぶ。 「だめだよ!」 驚いて振り返れば、黄色いスクーターから人が降りたところだった。 ド派手な格好でエレキギターを背負った奇妙な青年だ。ポニーテールを揺らし、小十郎のそばへ歩いていく。 「こーじ君は頭を打っている。動かしちゃだめだ」 「こーじじゃなくて小十郎だって」 政宗の突っ込みは無視して、青年は小十郎の体をひっくり返して顔を覗き込む。 「うわあ!」 小十郎は、気絶している。 「まっまさかっこーじ君は死んでしまったのか!!」 「とりあえず救急車呼ぼうぜ」 「うわあああオレの、オレのせいなのかっ!いやっまだ死んでない!死んでないはず!」 「落ち着けよ」 「そうだっ!こういうときはっ!」 青年は何を思ったか、がっと小十郎の顔を掴むと唇を突き出して… 「うーん」 そのとき不幸だったのは、小十郎がなんとか意識を取り戻し、うっすらまぶたを開けたことだ。目の前には、見知らぬ青年の顔が迫っていた。 「ちょっ待っ」 むちゅううううう 「ぎゃああああ!!」 ××× ギャグにしかならなかった。そもそも元ネタがまちがってもシリアスではないのにシリアスを書いた私がおかしいだけ。 |