甘党に嫉妬してみた



リオン(甘い匂いがする…。キッチンのほうか?)


リオン「…しいな、か?」

しいな「おや、リオンじゃないか。どうかしたかい?」

リオン「いや…(キョロキョロ)」

しいな「ああ…。匂い、気になったかい? 悪かったね」

リオン「い、いや。何を作っているのかと思ってな」

しいな「ちょっとお菓子をね。ウチのすずが甘党だからさ」

リオン「…珍しい菓子だな」

しいな「そうだね、食べてみるかい?」

リオン「……」

しいな「甘いのが嫌いならいいんだ。ただ、ちょっと作り過ぎちゃってさ。ユーリ辺りに持ってこうかと思ってたんだ」

リオン「奴は甘党なのか?」

しいな「みたいだね。男で甘党って恥ずかしがる人が多いけどさ」

リオン(…ぎくり)

しいな「味見がてら食べてくれると嬉しいんだけど…」

リオン「し、仕方ないな。珍しい菓子ばかりのようだし、食べてやろう」

しいな「本当かい? 助かるよ」

リオン「……(照←)」



ユーリ「俺の取り分が減ってくな…。まあ、しゃあねえか」

ゼロス「リオン君みたいなタイプは、ああいう母性本能丸出しの女に弱いんだよなー」

ユーリ「おまえもそのクチか」

ゼロス「…ほっとけ」

ユーリ「いいのか? ふたりきりにさせといて」

ゼロス「しょーがねーでしょーよ。邪魔するわけにもいかねーし」

ユーリ「羨ましいくせに」

ゼロス「……」

ユーリ「否定しろよ」



しいな「あずきって豆を甘く煮たのが基本なんだけどねー。どうだい?」

リオン「う、うむ…うまい」

しいな「そうかい! よかった、ありがとう。こっちはどうかな、あんみつって言って、白玉って団子が入ってるフルーツポンチみたいなやつなんだけど」

リオン「…た、食べてやるか(照←)」



ゼロス「……」

ユーリ(あ、なんかイライラしてるなこいつ)



→next



リク受けSS集TOP

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -