君は不思議な癖のキスをする人だった


「なんで鼻先を掠めるの?」
「…さあ?」
「変なの」


うるさい。ってまた何度も何度もキスをされる。
ああなんていとおしい


優しいキスが唇に落ちて冷たい体が温かさに喜ぶ

離したくない、と思うのははじめてのことだった


ねえ、愛してるんだ








君が居なくなった日は本当に突然で早いものだった。いつもの様に新しく生まれ変わる命を見送る役目。けどそこに君が居るなんて予想もしなかったけれど。なんで?とか駄々を捏ねれたらよかった。浮気しないでくださいね。なんて言われたけれどそんなものできるはずないでしょ。俺には君しかいないって知ってるくせに。寂しくて堪らなかったこの世界に君だけが幸せを運んでくれたから。最後にあのキスをして君は生まれ変わった






待ってるよ。生憎嫌というほど時間はあるし。それはもう今までだって長い孤独を味わってきたし。だから大丈夫。君が幸せならそれでいいんだ。セーラー服のコレクション増やして君に突っ込まれるのを楽しみにしてる。あ、変な意味じゃないよ?…少し期待もしてるけど。ってやっぱりなんだか寂しいな。はやくまた閻魔大王って呼んで欲しい。次に君が俺を呼ぶ時はこんな変なキスは忘れちゃってるかな。そしたら俺が覚えとくね。君がそのキス変ですよとか突っ込んだら不思議な気分だね。ああ楽しみになってきたな。はやくはやく戻って来てね。待ちくたびれるまえにさ。ね、鬼男くん












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