きんぱつ
「シエナ、何を見ているんだ」
「あぁクリス…この間、ドロワの所に遊びに行ってね。その時カイトに会って、強い人とデュエルをしたと聞いたから、その時のデータを見ているの」
「データ?」
「オービタル7が記録していたそうよ。カイトは余計な事だとか言っていたけれど」
「カイトらしいな」
「うふふ、そうね」
「…それで、何故そんなに嬉しそうな顔をしているんだい」
「あら、バレた?」
「バレたも何も、隠す気がないように見えるぞ」
「…しょうがないじゃない。相手の人、とても綺麗な髪なんだもの」
「………」
「ほらほらこの瞬間とか、凄く綺麗に靡いているでしょう? 一度ぐらい触ってみたいわ」
「…そうか」
「あ、勘違いしないで頂戴ね? 私はクリスがいればそれでいいのよ」
「知っている」
「もう、クリスったら、拗ねないで頂戴」
「拗ねてなどいない」
「眉間の皺が凄いけれど、拗ねていないとしたら怒っているのかしら?」
「私がシエナに対して怒るなど、あるはずがないだろう」
「安心したわ。…どちらにしても私はこの性分だし、彼の髪を触るなんてできなさそうねぇ」
「そうか」
「(あ、少し機嫌がよくなった)」
「…シエナ、どうかしたか?」
「いいえ、何も。…あ、ねぇクリス、髪を弄らせてもらえないかしら」
「…ほどほどにしてくれるならば」
「うふふ、わかったわ。ありがとう」


(ミザエルの髪は本当に綺麗だと思います)



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