Trick or Treat
「エルダ」
「はい」
「Trick or Treat」
「………」
「おい、どこへ行く」
「ちょっと待ってて下さい」
「………」
「……お待たせしました。どうぞ」
「何だこれ」
「パンプキンケーキです。ありきたりですけど」
「何で1ホールだ。しかもでかい」
「明日か明後日ぐらいまでなら残しておけますし別にいいかと思ってそのサイズで」
「明らかにでかすぎるだろ」
「そんなに文句ばかり言うなら取り上げますよ」
「そしたら悪戯だな」
「楽しそうにするな馬鹿。…ごほん、そもそも一回それを渡したんですしもう期限切れじゃないですか」
「知らねーな」
「…京介さん?」
「ん」
「Trick or Treat?」
「………」
「…何も持ってないんですね?」
「…おい。エルダ。何でそんないい笑顔してやがるんだ」
「あははは。悪戯ついでにお菓子の追加をどうぞ」
「ちょっと待てエルダそのパイ一体どっから取り出し―――ぶっ」
「あースッキリした。あ、京介さんちゃんと掃除しておいて下さいね」
「………(後で『悪戯』してやる)」



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