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しおり

 ■ 取材ノートより
 
普通に育った。
ある程度幸福だった。
細く脆い回路は突然、切れてしまった。
何故だろう、私にはわからない。

生きることに理由はない。
死ぬことに理由はない。
殺すこと、殺されることに理由はない。
ただ、それだけだ。

彼は笑って、そう言った。
そこにあの事件の凄惨さや残酷さは見当たらず、ただ穏やかに、そう呟いた。

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